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第壱話:初めての友達

「わたしは花創アイヌ! よろしくね」

「………………」

高校生活初日。

わたしは隣の席に座る同級生の女の子に挨拶をした。

その言葉に彼女は僅かながら首を縦に振る。

どこか冷ややかな雰囲気の女の子だ。

「えっと……あなたの名前は何ていうの?」

「…………っ」

「え?」

「…………ヤミ」

「ヤミちゃん?」

そう聞き返したわたしに、女の子――ヤミは小さく首を縦に振った。

「ヤミちゃんって見ない顔だね。中学は何処だったの?」

この天原高校のある比婆市はそんな大きな市ではない。

だから、この高校に来るような学校は大体決まっているんだけど……

「都会…………住んでたから」

「あ、そうなんだ! 引っ越してきたの?」

「そんな……かんじ」

なるほど。

聞くところによると、両親の仕事の都合でヤミちゃんは比婆市にいる親戚のもとに預けられているらしい。

何処かほっとけない空気を出すヤミちゃん。

彼女がこの高校に入って初めてできた友達だった。


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