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~Prologue~

長い間剣を握っていたせいかペンを取っていると落ち着かない気分になる


ともに旅をした友はもうすでに会うことの叶わない存在だ


とても長い間旅をしてきた


大切なことを学んで大事な人に出会い


いや、逆か


大切な人に出会って、大切なことを学んだ


すべてとはいかないまでも多くのものを捨てて


新しいものを少し手に入れてきた


つらいこともあったが後悔はしていない・・・


なんて恰好のいいセリフはとても言えない


正直な話、あの時死を選んでいたら・・・と考えたことは数知れない


失う辛さを許容してまで


新しいものを手に入れたいと思ったこともないし・・・




話がそれたな



人の記憶は無限じゃない


先週の夕飯すら忘れることがある


仲間たちとの思い出もしかり、だ


だから、仲間たちの雄姿や笑い話、覚えているすべてのことを


新たな旅立ちの前にこの紙の束に記すとしよう


本なんて立派なものではなく


日記ほど個人的なものでもない




これは・・・そう・・足跡


皆の・・足跡


大勢の人に賛辞されるためでも


ちょっと気が向いたから書くわけでもない


これを書くことに意味があると思っている


もしもこれが誰かの手に渡り


開いてくれたなら


ぜひ私の大切な記憶の中の登場人物の一人になって


今は手の届かない星達の寂しさをやわらげてあげてほしい・・・・



では改めて







ようこそ


これは・・・・・そう



黒き獅子の足跡

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