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異常者はどっち?

ここにいるあたしが何を発信しても、意味はない。

適当な言葉で、その場限りの受け入れた振りをされて、翌日には元通り。

そしてあたしはまた絶望する。


それが間違っていると叫んでも、おかしいことを説明しても誰もわかってなんてくれない。

「異常者はどっち?」

いつだってそう問い詰められているみたい。

あの人たちにはこれが当たり前でいつも普通じゃないのはあたしの方。

間違いを正した世界の美しさを説明しても、今の状態を責めても結果は同じ。

何も変わらない。

理解しても変えようと努力しないのなら、あたしは無意味だ。


だからあたしは叫ぶのをやめた。


耳を塞ぎ、目を閉じて、無関心を装って言葉を封じ込める。

そうすればほら、いつの間にか世界は整ったようにすました顔をして

異常者だったあたしは消えて。間違いは正解に。


こうやって世界は静かに壊れていった。

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