ハイオーク
森の奥に進んだ俺たちは早々にオークの群れに出くわした。普通のオークが5匹にでかいのが2匹……ハイオークだ。
「いけるか?」
傍らのセティに話しかける。
「楽勝よ」
そういうとセティは魔剣に姿を変えた。俺はそれを握りしめる。するとこの前は気が付かなかったが、刀身に赤い文字の様なものが浮かび上がった。俺は隠れていた場所を飛び出しオークに切りかかる。最初の一撃で3体のオークを切り倒し、返す剣で残りの2匹を切り伏せた。
「があああああ!」
ハイオークがうなり声を上げて襲い掛かってくる。振りかざされた斧を魔剣ではじき一撃のもとに切り倒す。
「ふがあ!」
もう一匹がその隙に横から攻撃を仕掛けるが、それもはじき返しやはり一撃で仕留める。
「ふぅ、終わったか」
「まだよ!」
その声に反応して後ろからの攻撃をギリギリで躱す。
「もう一匹いたのか!」
もう一度攻撃をしようと棍棒を振りかぶるハイオーク。
「遅い!」
俺は一足で踏み込んで袈裟切りにして倒した。
「もう、危なっかしいわね」
「まさか後ろに回り込まれていたとはな」
「勝ったと思ったとき程気をつけなさい」
「あぁ、わかった」
「じゃ、いただきます」
魔剣がハイオーク達の魂を食う。
オーク達を収納魔法で収納してからその場を離れる。
「まだ全然足りないわ。もう少し狩ってから帰りましょう?」
「いやそれだと日が暮れる、今日はもうここまでにしよう」
「ちっ仕方ないわね……」
俺たちは岐路に着いたのだった。ちなみに帰り道にやはりゴブリンの群れを見かけたが今度もスルーした。
ギルドに帰るともう日暮れの時間だった。
「お帰りなさいませ。今日の成果はどうでしたか?」
「あぁ、しっかりオークを退治してきた。ついては荷物があるのでどこか広い場所を頼みたい」
「それでしたら、奥の解体場へ行ってください。こちらです」
「わかった。ありがとう」
解体場へ移動した俺たちは早速成果物をだして見せた。
「オーク10体にこれはハイークが3体か…これは凄い」
「ハイオーク1匹は解体してもらって、他は買い取ってもらいたいんだが」
「分かりました。後ほど報奨金と一緒に受付で受け取ってください」
待つこと十数分。
「お待たせしました。報奨金銅貨50枚とオークとハイオークの買い取りで合わせて金貨15枚になります、そこから解体手数料銅貨10枚を引かせていただきます、解体にはもうしばらくお待ちください」
「ああ分かった」
ハイオークという単語が出たあたりで辺りがどよめいた。
「ハイオークを倒したか」
そこに例の男が現れた。
「まぁね。楽勝だったわよ」
セティが答える。
「そうか、楽勝だったか。こいつはいい!」
男は笑いながら去っていった。
「なんだったんだ?」
「さあね」
しばらく待つと解体が終わったので宿に帰ることにした。




