オーク退治
オーク退治の依頼を受けた俺たちはグルームハウムの森にやってきていた。入り口付近にはホーンラビットやゴブリンなどの小型のモンスターが出る。
「とりあえずオークが出るまで敵は避けていくか」
「賛成、いちいち雑魚を相手にしていくのは面倒だわ」
淡々と森を進んでいく途中ゴブリンの群れを見かけたが例によってスルーだ。しばらく進むと足跡を見つけた。オークのものだ。
「この奥だな」
少し進むと広場に出た。そこには5体程のオークが群れを成していた。
「いたわね。いくわよ」
言うが速いか剣を出して走り出すセティ。
「いつもこれだな」
俺が追いつくころには1体目を倒し2体目に切りかかるところだった。
「せい!」
鈍重なオークの攻撃を躱し一撃を与える。
「まずは1体目」
続いて2体目に切りかかる。やはり難なく倒すことができた。契約の効果を実感する。
「遅いわよ」
とっくに3体目を倒し終わったセティが言う。
「お前が速いんだよ。しかし、このオークは持って帰れないのが痛いよな。食うと旨いんだが」
「げ。オークなんて食べるの?アンタ」
「上等な豚みたいで旨いんだぞ?今度食ってみろ」
「うえー」
「さて、じゃ、耳を切り取るか」
「持って帰りたいなら、持って帰ればいいじゃないの」
「?だからこんなデカブツどうやって持って帰れっていうんだ?」
「こうやってよ」
とセティが手をかざすと何もない虚空に穴が開く。
「お前収納魔法が使えたのか?」
「収納魔法?ええ。まぁそうよ。アンタも使えるわよ。契約したんだから」
「どうやって?」
「空間を開くイメージをしてみなさい」
言われて手をかざしイメージしてみる。すると空中に突然穴が開いた。
「本当だ。すごいな」
「これで持って帰れるわよ」
俺はもくもくと倒したオークを収納空間に入れていく。
「しかし、セティがギフト持ちだったとは」
この世界では後天的に習得ができないスキルや魔法をのことをギフトと呼ぶ。
「ギフトね……」
何か思うふしがあるのか。それからしばらくセティは黙ってしまった。
「さて、クエストも達成したことだし、そろそろ帰るか?」
「ねぇ。奥まで行ってみましょうよ」
「奥ってこの森の奥にか?中心付近にはハイオークがいるって言われただろ?」
「だからよ。こんな雑魚ばかり倒してたってしょうがないわ」
「しかしなぁ」
「魔力集めに協力するって言ったわよね。契約は守りなさい」
「……わかった。行こう」
まぁセティを持った時のあの力があれば多分大丈夫か……
こうして俺たちは森の奥に進むことになった。




