ありがちなSFスペシャル後編
★いけにえ
「完璧な政治コンピューターに任せたはずだぞ、なぜこんな不満が起こる!?」
「政治が悪いと言う余地を与えるためです」
★×仮想通貨 ○現実通貨
「五十億円の価値があります」
「この千円札にですか?」
「そりゃもう、令和年代に作られたお札がここまで残っていればねえ、って言うかお札なんて初めて見た方も多いですからね」
★末代
「悲しいお知らせがあります」
「何だよ!」
「あなたを殺しても100年後の未来で消える人間は1人もいません」
★この世を汚す物が見えなくなる眼鏡を開発した。
A:何も見えなくなった。
B:鏡に自分の姿が映らなくなった。
C:何も変わらなかった。
D:きれいな物ばかり見えた結果、交通事故で全治ひと月。
★木材が頭に落ちれば痛いし……
無限の空間を落ち続ける全裸の女性がいる。
「危険な物」を全て消した結果だ。
★どこでもドア一般化
ある時の東京にて。
「どこへ行くんだったっけ?」
「ちょっとモントリオールまで」
「夕飯には帰って来いよ。それでそっちは」
「紙の広辞苑を探しに」
「一週間以内には帰って来いよ」
★レトロゲームに首相がクローン化して復活するってあったよな
「また首相が暗殺されたらしい」
「もう30回目だぜ、いい加減やめろよな」
「とりあえずさ、首相の頭髪をどうにかしろよ」
★クレーマー御用達
「理想の世界へ行きたい!」
「じゃあどうぞ」
「何だよこの廃墟は!」
「そうです。あなたいつも言っていたでしょう、俺の言う事を聞かないと世界はダメになるって。ここはあなたの言う事を聞かなかった世界です」
★世の中そんなもん?
「理想の世界に行きたい!」
「五秒ほど目をつぶっていてください」
「何も変わってないじゃない!」
「そういう事です」
★陰茎丸出し
「これで何件目だか」
「もう数えるの飽きたよ」
「ったくおふくろの腹の中からおむつをはいて出て来いっつーのかよ」
ダビデ像の作者ミケランジェロの暗殺未遂事件は、今月だけですでに100件に及んでいる。
★スマホを落としただけなのに
「(過去にタイムスリップして)ホコリを落としただけなのに」
★結局は……
「ニューヨークから東京までようこそお越しいただきました」
「ほんの10秒ほどの話で大げさですね」
「国境の審査に2時間かかるんですけどね」
「ワハハハ、それで例の骨とう品は」
「はい、こちらのガソリン車です」
★最終話
「昔の人間は勝手に未来予知をしていろんな物を残したんだな」
「できているのもあるしできてないのもあるな」
「でも紙の本は未だに残っているな」
「冥王星まで人間が住めるようになったのにさ」