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F組三国志  作者: かめ屋吉兵衛
二 秋山美咲
8/105

 キンコンカンコ~ン♪  キンコンカンコ~ン♪


 ふ~、やっと授業が終わった。

 でも、今日は授業に集中出来なかったな…。

 省吾のことばかり考えてしまって…。


「美咲。

 美咲!」

「えっ、な、なに? 麻里子。」

「大丈夫?」

「な、何が?」

「その動揺ぶりからすると、赤澤くんのこと考えてたでしょ。」

「えっ、その…。」

「なんだ、図星か。」

「えっと、なんか、その、自分でもよく分からなくて。」

「男嫌いかと思ってたら、いきなり恋する乙女に変身、そりゃあ、分からんだろうなぁ~。」

「ど、どうしよう?」

「どうしようって、どうしたいの?」

「え~とぉ…。」


 あっ、赤澤くんがこっちへ来る。

 ド・キ・ド・キ・


「美咲、今日も一緒に帰らない?」

「う、うん。」

「あらま、省吾さんってそういう積極キャラだったの。」

「はは、ドキドキしながらだったけど思い切って告ったら…、そうだな開き直ったら、自分に正直になれたってとこかな。

 まだ、断られた訳じゃないし。」

「ふふ、私はじゃましないわよ。」

「麻里子…。」

「遠くから生暖かく見守っていてあげるわ。」

「由香ったら…。」


 断る…、そんなこと…。

 朝は、なんだか恥ずかして直ぐに返事出来なかったけど…。

 今日も一緒に帰れるんだ。

 嬉しいけど、恥ずかしいような。

 でもでも…、うわ~、私どうしちゃったのだろう。

 省吾に告白されて、凄く嬉しかったのだから…、うん、しっかりしなきゃ。

 もう堂々と一緒に帰ろう…。


「美咲、とりあえず秋山派はオッケイってことだね。」

「うん、でもみんな…、はぁ~、なんか今日は疲れたな~。」

「はは、ごめんよ。」

「し、省吾があやまることじゃないわ。」

「隠しておけなくてさ。」

「そうよね…、隠れてこそこそ付き合うより、ずっと良いかも、省吾、好きだよ。」

「えっ、あ、有難う。」

「ふふ。」

「ははは。」

「私たちのグループの次は河西哲平くんね。」

「ああ、そっちは俺に任せな。

 すごく親しいという訳でもないけど、ちょくちょく話しはしてるから。」

「うん。」

「そうだ、今日もカフェに寄ってく?」

「良いの?」

「もちろん。」

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