特別話 夏だ!海だ!宇宙人退治だぁ?
どうも、あのねこのなです!
お待たせしました、約束の短編とも言える特別話!!
一応、本編とは違う世界、異世界の物語を選びましたが本編とは全く関係ない、と言うわけではないですよ!
おしゃべりはここまでにしましょう。いざ冒険へ
無数の銀河が広がっている宇宙のように、無数の異なる世界が存在している。現実的に考えたとき、2つ以上の世界が実在することは不可能である。しかし、仮想世界として考えたとき、全ての糸が繋がる。
ここは本編とは違う世界。アナザーワールドと呼ばれるものである。パラレルワールドとは違い、ここでは文字通り、別の世界のとある物語。全てが起こり得るように、全てが本編とは異なる。
「「海だぁ!!!」」
「リューマもアランもなんでそんなにガキっぽいのよ、見ればわかるわ。」
言い直そう、僅かに似てるものが存在していることもある。そしてこの世界のカミラは、ドスティエールの呪いにはかかっておらず、幼女らしい大きさである。
「なんだよ、カミラ。せっかくの休暇だ。夏を地球で過ごそうと火星からわざわざ地球に戻ってきたのは君が言ったからだろ。もっと楽しめよ。」
「そうだけどさぁ、海でとは言ってないわ。私こう見えて日焼けしたくないのよ。」
カミラは日傘を差しながらも日焼け止めをがっつりぬっていた。
「ふっ、乙女かよ。」
「乙女だわよ!」
「どこが…」
「殺すわよ、アラン!」
「ひぃい…」
彼らがこうして言い合っている間、既に誰かが海で泳いでいた。そこは無人島のはずなのである。
「無人島ですのに…そういえば、イシュガールさんは?」
「トイレなんじゃない? すぐトイレ行くし。」
そしてアランとリューマはお互いの額を擦り付けながら、水をめがけて走り出した。
「あんたたち、あまり深いとこ行かないでよ。」
11歳の幼女が15歳の男子たちに命令する、今はまだ名前がない団である。だが、2人が耳を向けることはなかった。
「ったく、自己中なんだから男子ってのは理解できないわ。」
「まぁ、あのお二人なら、何があっても心配無用な気もしますけどねぇ、アハハ〜。」
一方リューマたちは、海に来てまで喧嘩していた。
「お前なんで海に刀持ってきてんだよ!」
「お前を斬る為に決まってんだろ。」
「あぁ? やるかおら?」
「上等だこら!」
どうやらこの世界でも彼らの仲は史上最悪のようだ。そして彼らが水に足を触れた瞬間、水中から謎の男が飛び出してきた。
「どっかぁん!」
男前な身体をしたNPCだ。何かをしたわけではなく、ただ単にリューマ達を驚かそうとしていたようだが、当然彼らは野生そのものである。
「「てめぇは引っ込んでろボケが!」」
「フローズン!!」
「冷たっ!」
「火炎斬り!」
「熱っ! グハッ。」
謎の男はリューマの氷の技により瞬時に氷り、アランの燃える刀で一気に野菜炒めをするかのように熱を加えられた。その丈夫な体は真っ二つにはならなかったものの、衝撃で遠く飛ばされた。
「あたーしだよぉ。」
謎の男の正体はトイレだと思われていたイシュガールである。
「やっべ、ごめんな!」
「あとでトイレ奢るから!」
「トイレに奢るとかなくね?」
「うるせぇぞてめぇぶった斬るぞ。」
些細なことで喧嘩を始める彼らを止めるものはもういない。止めようとするだけ無駄だと身をもって知らされたはずである。
だが、それを知らなかった者がこの世界に実在していた。
海辺一面、大きな影に飲み込まれ暗闇に襲われる。イシュガール以外、全員が空を見上げた。そこには大きな宇宙船が彼らのを上空で停止していた。
「何々、また宇宙人?」
「のようですね…」
「せっかくの私の誕生日で地球で平穏にすごそう大計画がぁ…」
その大きな宇宙船から数えきれないほどの体の大半が機械でできている子猿が落ちてきた。そう、着地もうまくできずにただ落ちてきた。
「なんだ、メカモンキーか?」
「猿の惑星とかから来たんじゃね??」
「それ、アランにしちゃいいこと言うじゃん。んじゃ俺は機械の惑星で。」
「お、いくら賭けるんだ?」
「お前なんかと1ジェリーも賭ける価値ねぇよ。」
「んだとこら、馬鹿にしてんのか、あん?」
「かかってこいよこら!」
こうして、メタモンキーらに侵略されている中、冷気と熱気をダダ漏れにして2人は戦闘を始めた。その周囲の水は瞬時に蒸発するが、蒸気が凍り、また海へと還元する。この現象を只々繰り返してる2人。
「なんでこんな時にも殺し合いするのよ、あんたたち。」
「氷と炎…ですからね。」
「ボンジュールゥウ!!」
宇宙船から大きな音がしてまた見上げると、 今度はボスらしき巨大な猿がものすごい威圧をかけながら着地した。その大きな体をも超える高さまでに砂を衝撃だけであげてみせた。
「なんて覇気なの…ねぇ、あんたたち?」
「これは少しやばいかもですね…」
気はその生物の実績に等しいもので、強ければ強いほど気は高まる。遥かに超えた気を目の当たりにするとき、壮絶なプレッシャーに押し潰されそうになるのが自然の仕組みである。
「どけやこら! 死にてぇのか猿!」
「あん? 誰が猿だおら!」
「おめぇに言ってねぇよあほが。」
「取り消せよ、潰すぞ!」
「やってみろよ、その前にぶった斬る!」
そして再び彼らは喧嘩を始め、彼らを邪魔していたメカモンキーらを凍らしたり燃やしたりと、最大の地獄を見せていた。
「だめだあいつら。」
「まずいですね。」
「ほぉ、やはり興味深い。実に興味深い! 地球人が海と呼ぶこの塩の水を全て回収せよ!」
「「はい、ボス!」」
アランとリューマが喧嘩しているその真横で海水を味見した大猿。いや、 ゴリラ。彼らに対して恐怖を抱かないその精神はまさに大物である。
ボスらしきゴリラの命令を忠実に実行するメカモンキー。海中に管をさし、水を宇宙船内へと吸い上げはじめた。
「だめよ。海を奪うなんて、そんなこと…許す訳がないでしょ!」
「あぁん?」
膝が震えてるカミラ。この覇気を前にしてもなお立っていられるだけ勇敢な女の子。しかし、勇敢なだけで力が無ければ意味はない残酷な世界。
「なんだ、お嬢ちゃん。このしょっぱい水は面白い。力づくででもいただく。」
「やだよ…私たちの地球だもの…私たちの海だもの!」
カミラは電気を放電して敵を感電させる強力な銃をゴリラに向けていた。子鹿のように震えながら構えていた。
「ウキキー、君に私は撃てない。幼いお嬢ちゃん。」
猿の鳴き声を笑いに転換させたかのような笑い方のゴリラであった。
「お嬢ちゃん、名前は? 私の右腕にしてやろう。給料も提供しよう。」
「カミラよ。お言葉ですが、ゴリラの手下になるような尻軽じゃないんで…」
「ボンジュール。」
「ボンジュール。」
ゴリラの言葉に反応したジュリエット。どうやらフランス語での挨拶だと思ったようだ 。
「ん? いや、 違う! ボンジュールは私の名前だ!」
「あ、挨拶…じゃないのですか…?」
「生意気な小娘だ、しねぇ!」
ボンジュールと名乗るゴリラはその両腕に身についた機械をカミラたちに向け、空気砲を放った。どうやら空気を武器にしたメカゴリラのようだ。
「「ギャァ!」」
極限までに圧縮した空気は刃に等しい切れ味を持つ。カミラは腕、ジュリエットは頰を切られ、少し血が垂れていた。
「カミラ!?」
「ジュリエット!?」
2人の叫び声に反応したリューマとアラン。
「何してんだよ、お前!」
「女を傷つける奴は、微塵斬りにしてやる。」
「あぁん? 仲間割れしてた小僧らか。」
リューマは拳んkをボクシンググローブのような形をしつつ紫色の氷を作り、より硬い攻撃をゴリラの顎に当ててみせた。そしてアランはそのの刃刀をゴリラの腕に斜めから入れた。
「ま、まじかよ。」
「斬れねぇ。」
しかし、アランの拳は愚か、リューマの刀でさえ傷1つ負わせることができなかった。
「ウキーキー、私の皮膚はこの宇宙で最も硬いと言われている。モンキー惑星のボスをなめてもらってはこま…」
「おい、聞いたか?」
「あぁ、猿の惑星だってよ。アハハ。」
「今回は負けたぜ。」
「人の話を聞け!」
ゴリラでさえもこの2人のアホらしさに耐えられないことが判明した。
「「んや、お前は人ではないぞ?」」
息ぴったりな2人である。仲のいい友達ほどよく喧嘩する。
「もういい。貴様ら、さっさと回収し終えろ! こいつらをすぐに片付けて帰還するぞ! ウキキー。」
「ふっ、なめてるのはどっちだ?」
「確かにさっきは傷つけることもできなかったが、体温めるにはちょうど良かった。ありがとな。ニッヒヒ。」
「どこまでも馬鹿にしよってぇ!」
ボンジュールは両手を伸ばし、彼らをめがけて空気砲を放った。
「今だ!」
「指図するな!」
アランは刀の熱を一気に放出し、空気砲中の酸素と水素を燃やしたが、それでも空気砲は止められない。酸素よ燃やして発生した炎と水素の爆発をリューマは凍らせてみせた。
圧縮したその空気を最大限前に膨張させ衝撃を和らぐことに成功した馬鹿なリューマとアランである。
「空気砲を無効にするとは、褒めてやろう。だが、私が空気砲しか撃てないわけではない。」
彼らをめがけてボンジュールの肩からミサイルが発射された。16個もの小型ミサイルを全て回避することは至難の業。
「来るぞ!」
「あぁ、ミサイルなんざ一振りさ…ファイヤーゴッドソード!!」
高速で回転しなが炎を竜巻のように巻き上げ、その炎の竜巻を刀で飛ばした。
発射された16個のミサイルを全てを切り裂き燃やしてみせた。
「痛いよ君たち、死ぬかと思ったわ。」
「ウキキッキー!」
しかし、ボンジュールはその炎の中から飛び出し、泳いで戻ってこれたイシュガールの顔に拳を当てた。
「なんでだよぉ、あたーしだよぉ。」
イシュガールは再び地平線まで飛ばされる。
「なにやってんだよお前!! カミラもジュリエットもイシュも、なにしてんだよ!!」
どうやらアランは激怒しているようだ。仲間を傷つけられて黙っているリーダーはいないだろう。
「怒っているのか、ウキキー。」
「あったりめぇだぁあ! アイラ、いくぞお!」
「待ってました。やりましょう。」
「アラン、あの宇宙船を斬ってこい。」
「俺に指図すんなぶった斬られてぇのかこら。」
「船長命令だぁ!」
その目は殺人鬼の目で、真っ直ぐで強い眼差しをアランに向けた。
「ふん、やりすぎるなよ。」
アランはその表情を見てリューマに任せたのか、宇宙船をめがけて空高く飛んだ。その飛躍力は海水をも持ってかれる程のものである。
アランは空気を大きく吸って、背を低くした。するとその体はテカり始め、冷気が異常な程に出始めた。
「モード、フロスト!」
アランの飛躍による水飛沫は凍り落ちていた。リューマの周囲の温度はマイナス70度以下。水も瞬時に個体となる温度である。
「ほぉ、身体の内臓の動きを停止させ温度を下げる戦術か。そのために大きく空気を読む吸った。だが、それでは長くは持たないだろう。」
「流石だ。でもそれだけじゃねぇ!」
リューマは目にも見えぬ速さで走り出した。ボンジュールが気づいた時には、 リューマはその鼻の下へと移動していた。
「なに!? ぐはぁっ!」
そして顎の下から上へと氷の硬い拳でボンジュールを飛ばした。
血管内の水素を凍らせて圧縮させる事で強制核融合させる。その際に発生したエネルギーを利用して酸素を各細胞により速く届けることで運動神経を極限にまで上達させる。
核融合で発生した熱は太陽に匹敵する熱量であるアイラの力でその発生した熱を瞬時に調和させているようだ。
「速い…だが、コマンドエックス実行。」
ボンジュールの機会から放たれていた青色の光は、赤に変わり、その魔力はさらに増した。
「おいおい、なんだよこの魔力。」
「抑えていた私の魔力を解放した。ここまで思う存分暴れさせてくれる敵に会えたんだ。感謝する。だが、ここで死んでくれぇ!」
「速い!」
魔力を運動に変換したのか、そのスピードは何倍にも上がった。この巨体では、一撃でリューマが気絶してもおかしくない。
だが互角に見えるほど彼らは拳を交わしている。目にも留まらぬ速さで砂嵐や渦潮を起こしながら彼らは戦闘しているのである。
「ダハッ!」
しかしリューマはお腹に一撃を食らってしまい、カミラたちの方向へ飛ばされた。
「あいつ強ぇ。」
「あんたドラゴンライダーでしょ。なんとかしてよ。」
「言われてもなぁ、機械だから凍らしても意味ないだろうし…」
「がぁああ!! 腕がぁあ!!」
ボンジュールの腕は凍っていた。どうやらアランに触れすぎたため、表面だけでなく内側も凍ってしまっているようである。
「「「き、効いてる…」」」
カミラもジュリエットもリューマも、その光景に驚いていた。それもそのはず。なぜならボンジュールの両腕が凍っていたのだ。
「ふぅ…生ってねぇだろうな、炎神。極炎斬!!」
「ん? 雨?」
「アランだ。ニヒッ。」
上を見上げるとそこには、爆発と共に真っ二つになった大きな宇宙船が落ちている。
「あとは任せたぞ、リーダー!」
「あぁ! 雨なら好都合だ。」
「こうなったらやけくそだ。腕が凍っててもどうでもいい! この惑星も一緒に道ずれだぁ! コマンドゼット実行!!」
そしてボンジュールから放たれる光は虹色に輝き出した。
「ウキキー! 自爆まで10秒だぁ!!」
「地球ごと吹き飛ばす気だわ!?」
「させるかよ。」
アランは刀に手を置き、構えた。
「いや、お前が斬ればかえって爆発を早めるだけだ。俺がやる。カミラ、合図であいつに放電しろ。」
「う、うん!」
カミラは指示通りにイかれ狂ったボンジュールに狙いを定めて構えた。
「ウキーウキー! 5!! 4!! 3!!」
アイラ、この雨ならできるか?
「もちろん、ギャフンと言わせてやりましょう。」
二ヒッ、そうこなくちゃ!
「今だ 、撃て!! アイスシェル!!」
リューマは右手を地面に当て、そこを起点に凍りはじめ、ボンジュールを囲うように凍りの壁が造られた。る。
「えぇっい!」
「2! 1! 終わりだぁ!」
カミラは銃に溜めていた電気を一気に放電させた。そしてそれと同時にリューマはボンジュールの周囲に完全密室の丸い氷の壁を張った。
元々塩水の雨。塩そのものは絶縁体でも、水に溶かしてイオン化した塩なら電気を通してしまう。塩水を浴びていたボンジュールに大ダメージを与えたようだ。
そしてその放電した電気による絶縁破壊で起きる空気の乱れにより、爆発を不発で終わらせることに成功したのである。氷ははるかに電気を通しにくい。それを利用して電気を一点に集中させたようだ。
「ウキキー…」
やがて氷は解け、ボンジュールは気絶して倒れたのであった。
「流石リューマさんですね。」
「やったじゃん!」
「まぁ、ゴリラに人間が負けるかよ。ニッヒヒ。そういや、イシュは?」
「「「あ…忘れてた。」」」
一方遠く離れた沖では、1人の男がひたすら水の続く海を泳いでいた。
「どこだよここ、ったくよ。あたーしあのマッチョゴリラ許さないわよ!」
こうして地球を危機から救ったのである。
「聞こえたかぁ!? 許さないわよぉ!」
力尽きて倒れてるボンジュールは噂されたからか、くしゃみをした。
「あ、起きてたんだ…フローズン。」
この作品に出てくる人物や生物、科学的なものは全て筆者の変態な妄想によるものであり、現実とは全く異なる場合がございます。




