異世界転移?えっ、面倒臭いのだが……。プロローグ2
プロローグ2
はぁ・・・。しかし何故、前回、説明なんて面倒臭い真似をしてしまったのだろう。やっぱり、あの主人公(笑)のせいなのだろうか、アイツのせいでろくに眠れやしないし。うん。アイツのせいだね(確信)。
シーン
おおっ!私が前回の回想をしていたうちに、こんなにも教室が静かになったではないか!今度こそ夢の世界へゴォ「あなたたちには私の世界を救ってほしいのです。」・・・また、このパターンかよ、なになんなの?どんだけ私が眠るのを邪魔したいのか!?
私がそう思いながら机から起き上がると、教室の床はいつもの剥げ欠けたタイルに光を放つアニメとかで見る魔方陣みたいなのが浮かび上がり、教室を光で埋め尽くしていた。
えっ?・・・・なに、この状況、てか、私の机だけ、魔方陣(仮)から、はみ出してるし、まぁ、教室の端っこだし仕方ないけど、取り敢えずクラスの連中が視線を送っている方を見ると、ザ・私が女神ですよ、みたいな人がいた(人かどうかは解らないけど)。
「・・・どういう事ですか。」
主人公(笑)が警戒している声で女神(仮)に問いかける。
「私の世界は今、魔王によって滅亡の危機に扮しているのです。」
「・・・何故、僕らなのでしょうか。」
「申し訳ありません・・・私の世界のとある国が勇者召喚の儀式を行い。それにあなたたちが偶然、選ばれてしまったのです。」
「そんな・・・・。」
「今、私には魔王に力を制限されてしまい、この召喚を止めることは出来なかったのです。」
「じゃあ・・・これから僕たちはどうすればいいんですか・・・。」
・・・なんか、めっちゃ壮大な話になってっるぅぅぅぅ!?
「大丈夫です。私は力は制限されましたが力を受け渡すことは制限されていませんのであなたたちに力を与えます。」
なんか、ご都合主義だね、うん。あら?主人公(笑)の様子が
「・・・わかりました、僕達は貴女の世界を救おうと思います。」
主人公(笑)のその言葉にクラスが再びざわつきはじめる
「勇崎!ふざけんじゃねぇぞ!」
「そうよ!私は行きたくないわ!」
クラスの不良っぽい見た目のやつが主人公(笑)を怒鳴りつけたのを皮切りにせきがきれたようにクラスの連中が主人公(笑)を責め立てる、しかし、主人公(笑)は、
「じゃあ!君達は見捨てるのか!?違う世界の人だから、彼らが死んでもいいって思っているのか!?」
「・・・っ!」
「ああもう!わかったわよ!こうなればもうヤケクソだわ!」
「異世界かぁ~でも、勇崎君と一緒ならどこへだっていけるわ!」
ナンダコレ、茶番劇か何かかな
「ありがとうございます。勇崎さん。では、あなたたちにスキルを与えたいと思います。」
女神(仮)がそう言うと彼女の回りにカラフルな球体がクラスの人数分、現れ、クラスの連中、それぞれの胸元に吸い込まれるかの様に消えた。
なんか、私のところにも来たんだけど、魔方陣(仮)から、はみ出してるいるのに、まさか私にも行けと言うとですか!?クラスの連中に任せればいいんだよ!私を巻き込むな!
「では、あなた達を異世界ヘお連れします。」
そんな、女神(仮)の言葉を合図に魔方陣(仮)は、光を増し、目の前を白く染めた。
「・・・・・あれ?」