11話 ぼこぼこにされた次の日の朝。
11話 ぼこぼこにされた次の日の朝。
※主人公視点に戻ります
前回、お母さんの闇の片鱗を見た私は泥のようにぐっすりと眠った、そして朝起きて朝ごはんを食べに行くと既に起きて朝ごはんの用意しているお母さんを見てこう思った
(めっちゃ平然としとる。)
そう、穏やかな顔で昨日の事が無かったかのようにごはんを作っているのだ
「あらぁ朱里ちゃん起きてたのぉ~今からつぎ渡すからぁお皿取ってぇ~」
「ん、わかった。」
『ガチャガチャ』
私のお皿を取り出す音が響く
「ねぇ~朱里ちゃん、なんで昨日、遅かったのぉ~?」
いまさら!?
「修行してた。」
嘘は言っていない・・・はず・・・
お母さんは少しびっくりした様子で
「びっくりしたわぁ面倒くさがりやさんの朱里ちゃんが自分から進んで修行なんてぇ」
心外だな、私だって、いくら面倒くさがりやでも自分の能力のコントロールくらい、出来るようにするわ
「修行ぐらいするって。」
少しして食卓に家族全員がそろい
『いただきます。』
黙々と朝ごはんを食べていく
『ごちそうさまでした。』
そして食器をかたずけているとお母さんが
「ああ、そうそう朱里ちゃん今日は学校お休みだってぇ~」
「なんで?」
「朱里ちゃんのクラスの子が居なくなっちゃたでしょ~あれで警察が念入りに捜査しているんだってぇ、それで当時の教室の状態を変えない様にするため生徒の立ち入りが禁止されたんだってぇ、だから暫くはおやすみよ~」
「わかった。」
私を見ながらお母さんは
「別に出かけたって良いけどぉ昨日みたいに遅くなるのは駄目よぉ、いくら修行でもほどほどにしておいてねぇ」
「うん。」
お母さんは笑顔でこう言った
「遅れたら昨日の倍のお仕置きだから気をつけてねぇ~」
そんなにこやかな顔で言うことそれ!?
~少女、支度中~
「じゃ、お母さん行ってきます。」
「いってらっしゃい~♪」




