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秋の夜の雨、降り積もる雨

作者: 藤原愁憂花

「秋の夜の雨」


秋の夜に雨が流れる

降る雨は鉛の如く

雨の音 低く響きて

地に跳ねて空中に舞う


秋の夜に降りゆく雨に

我が心 耳をすませる

ぽつり浮くセンチメンタル

雨雫 心に落ちる


アスファルト 跳ね返る雨

しんみりと想いを寄せる

肌寒く侘しき音に


宙に舞う雨音みたく

心象が鈍く響きて

残像が薄ら漂う



「降り積もる雨」


豪雨の空に雲澱み

夕方の空闇と化す

ざあざあと降る雨音が

窓を透かして鳴り響く


家内に落ちる雨音は

床を跳ねては宙に舞い

葉の露みたく散りゆきて

雨の音色が積もりゆく


窓を透かして落ちる音

床に積もった雨音に

波紋が浮かび消えていく


部屋の中には閑散と

音の雫が溢れ出し

我の心は浮遊する























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― 新着の感想 ―
[良い点] 雨音を聞きながら音読させてもらいました。 身体の中に入ってくるような気分になりました。
2014/10/13 20:26 退会済み
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