第四幕「お嬢様との出会い」
今まで待たしてすみません。お久しぶりの投稿です。ではお読みください。
俺はサッカーも好きだが、機械弄りも好きだ。
いや確かにサッカーも好きだが、機械いじりは分野が違うというか……
しいて言うとカレーも好きだが寿司も好きみたいな感じだ。
同時に食べると少し合わないようなそんな感じだ。
キャラメルチョコレートでも食べて、気分を落ち着かせていた。
そんな時にあいつが話しかけてきた。
「あれあれ~紫電君~~? それは何かな~~学校にお菓子とか持ち込んでくるなんていけないんだ~なんて見逃してやるからさ……一ついや全部私によこしなさいや!」
「だが断る」
「ふぎゃぁ~ってそれはないよ紫電~」
この黄色髪のショートの髪型の女の子は俺のクラスメートの金城鈴鈴だ。
いつもうるさい奴で俺にちょっかいをかけてくる奴なんだが……まあでも悪いやつじゃないんだ。
なお紫電というのは俺の名前で俺の名前は指場紫電と言うんだ。
俺は今日も今日とて鈴鈴と談笑して次の授業を受けた。
そして放課後、いつも通り怪盗の仕事の手紙が来て、仕事をした。
上手く盗んだが、夜も更けてきた。帰路に就こうとしたら、立ちふさがる者がいた。
マータ・グレースレイだ。
マータだけにまーたかよと軽いダジャレを飛ばしていると、マータがまた俺に向かって言い放ってきた。
「ここであったが、10億年目……ついにお縄につく時が来たようだね……怪盗……怪盗……あんた怪盗なんて言うの?」
「………………いう必要はない」
俺は考えてなかったので適当に返した。
「ならば神妙にお縄につきなさい! ただの怪盗君!!」
マータがいつも通り虎型のオーラと言うかなんだろう獣型の気獣とでも言えばいいのかな? それを俺に飛ばしてきた。
だが明後日の方向に飛んでいく。
「ちょっと!? ケルちゃん!? どこ行くのよ?? 待って待って~~~!!」
そしてどこかに行ってしまったマータなのであった。
次の日。俺は学校に来ていた。席に着くと鈴鈴がぐったりとつっぷしていた。
どうしたのかと聞くとペットの猫が逃げ出したので探していたら朝になっていたという。
そんなこともあるんだな~大変だなと思った。
とまあそんな感じで授業が始まる。
昼飯の時間だ。
鈴鈴が一緒に食べようと言ってくる。
だがそこにもう一人食べようと言ってくる人物がいた。
「紫電君……横良いかな?」
「南さん……」
この優雅に大胆だがそれを感じさせないほどの美人さんは南未来さんだ。
俺のクラスメートなんだが学級委員長をしている優秀な人だ。
そんな彼女が俺と一緒にご飯だと……!? そんなこともありけるのか?
待て……これは罠だ……ありえないぞ。ありえん……ありえるわけがない。
しかし……!! こういう誘いにはあえて釣られてやるのが男ってやつだ。
俺は南さんとご飯を食べた。
鈴鈴がうらやましそうに見ている。
でも驚いた。南さんって話してみると案外普通なんだな。
俺はもっと上流階級の人かと思っていたけど、そこまでじゃないな。
そしてご飯を食べて、授業を受ける。
そして帰ろうとしたら、鈴鈴が一緒に帰ろうと言ってきた。
俺は帰ろうとするが横にすっと左が鈴鈴なら俺の右に南さんが来ていた。
そしてナチュラルに無言で手をつないできて、帰宅している。
これは意味深……意味深だ……脈あるのかなと信じてしまいそうだ。
だが彼女なりにその行為は普通なのかもしれない。だから安心できない。俺の早とちりかと思われるからな。
そして家に帰宅して家のポストに指令の手紙が来ていた。
俺はすぐに怪盗となる。そして怪盗をしてきて帰ってきたらまた手紙が入っていた。
どこかの地図が今度は書いてあった。
今度そこに来なさいとだけしか書いてなかった。
そして明日は土曜日なので俺は次の日の午前にはそこに行っていた。
電車とかを乗り継いでまあまあの距離にあるところに来た。
だがここは閑静な住宅街がならぶ高級住宅街だ。
そして紙に書いてある住所までやって来たら、並大抵じゃないレベルの大きさの御屋敷がそこに存在していた。
まさかのここなのか? 住所もあってるし……
俺は呼び鈴を鳴らした。
すると自動で扉が開いて、中に入ってきなさいと言わんばかりの感じで門が開いた。
これはまさかまさかなのか??
俺は門をくぐると、その盛大な庭が目に映った。
手入れが行く先々に施されていて、とてもきれいだ。
そして進んでいくと長い……長すぎる。
あれ……たぶんだけど20分くらい歩いたはずなんだけど……まだ家が見えないぞこれは。
そしてさらに20分合計40分歩いたらついにお屋敷の本体が見えた。
そしてそのカフェテラスと言うところで美しいメイドさんに出会った。
なんでメイドだってわかったかだと? そんなの格好が完全にメイドさんだったんだよ……! 本物のメイドさんだ……アキバとかのなんちゃってと違って。
メイドさんは優雅に紅茶を嗜んでいた。
お菓子も高そうなクッキーを食していた。
「おはようございます。殿下、お待ちしておりました。中でお嬢様がお待ちです」
「はい、わかりました」
「では御機嫌ようでございます」
俺はメイドさんの美しさに圧倒されながらも普通にお屋敷へと入っていった。
「待っていたわ、紫電界君……じゃなかった紫電君いえ紫電と呼び捨てで構わないわよね? 紫電いいかしら」
俺はそのお嬢様らしき人を見て少しだけ不憫に思った。
車いすに座っているのであるのだそのお嬢様は。
俺は中で話を聞くことにした。長い長い悠久の旅が始まるのである。