Prologue
科学技術や医療技術の発展を目指す国「スカーレット国」
そこでは様々な人間が暮らしている。
至って平凡な国ではあるが、2つ奇妙なことがある。
スカーレット国が建国されてからわずか十数年のことだ。
獣と人の合成物――獣人が現れた。人類の発展のために。
そしてもう一つ
1日1回必ず誰かが事件で死んでいる、もしくは行方不明となっている。
そしてその事件解決の為に警察を派遣するも、結局は謎のまま。
幸福と恐怖が混ざり合わさっている国である。
ある地域で起こっている話
人ならざる者、化物は何者かに怯えていた。
彼が来るまでの間化物はえらく強くでいた。
これが謎の事件の正体。
化物の発生である。
しかしその強気でいた化物は今や鼠のように怯えている。
化物が鼠ならば殺そうとしている彼は腹をすかせた猫だ。
一瞬の隙を突いて逃げようにもそれを彼は許さない。
人間の力をはるかに越える化物も彼には勝てない。
どれだけ逃げても捕まえに来るのだ。
「来るなッ…こっちへ来るんじゃねぇッ…!」
腹の底から大声を出して必死に対向する化物であったが、彼は歩みを止めない。
軽く吹いた風は彼のウルフヘアーを揺らす。
遂に立っていた化物は腰を抜かして座り込んでしまう。
何故化物が怯えているのか。
それは3つある。
1つは彼から放たれる異質なオーラ。
もう1つは既に左腕をふっ飛ばしたからだ。
それも普通の銃の撃たれた訳ではなく、特殊な銃と特殊な弾丸を使って左腕をふっ飛ばしたのである。
だから化物は怯えている。
しかし、彼にその声は聞こえない。
笑っていたのだ、異様に。楽しそうに。
これが3つ目。彼が狂ったように笑っていたのだ。
この光景を見て誰が笑っていられるのか。
化物と彼だけならば彼だけしか笑わないだろう。
「そうだ!あんたが俺を見逃してくれたら俺はあんたの仲間になる!金も払うから!」
化物は遂に命乞いをする。
少しでも希望のある方へと化物は進んだ。
「金は十分にあるんだよ。仲間は既にいるしな」
そう言いながら彼はゆっくりとトリガーに指をかける。
「じゃあなMonster。せいぜい来世ではHumanになれよ?」
一気にトリガーを引いて彼は発泡した。




