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画面内の裏事情。  作者: 無名→琥珀→名無→ユキカゴ
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裏と表の出会い

琥珀です。

新キャラ登場ですね。はい。前書き以上。



優しい、心地よい風が自分のうしろから吹いてくる―――

ひとつのびをする


相変わらずリーンライトは人々で賑わっていた。しかし、

[そういえば今日ねー] [まじかww] [(´ぅω;`)]

ぽんっぽんっと喋り声と同時にテロップで表示される言葉はどうみても'打たれた'文字であった。


他の人はこっちに入ってきてないのだろうか?そうおもってしゅん、とする


リーンライトにきてみてはいるものの、本当に解決するのだろうかという不安が未だに胸にある。


きょろきょろと辺りを見ながらリーンライトの中心へと歩み寄る

中心にいけばいくほど人がいるのが目にとれた


皆が皆かわいい、カッコいいアバターだが

その格好で歩き回れって言われたらどういう反応するのか見ものだ。


そんなことを思いながらふらふら歩いていると


『のあ!』


ぽんっと今までとはちょっと違うテロップで私の名前を呼ばれた。

「のあ」という呼び方ってことはNPCではない。

NPCは登録した名前「NoaFrost」と呼ぶ。逆にプレイヤーがそのように呼ぶことはめったにない。

「のあ」というのは私の呼び名なのだ。


そして目の前に現れたテロップは間違いなく゛ギルドチャット゛

ギルドとはゲーム内で作られるグループのようなもので

同じギルドに入ってる人にしか見えないチャットが打てたりする。


その、送信者は...

NeaFairy 確かに私のギルドの一員だ。

え?名前が似てる?そりゃそうよ一緒に似せて作ったんだもの。


NeaFairyは私の親友。普段はネアルとか呼んでる。

ねあ→ねあるん→ねある だったかな? 由来は覚えてないが今はそれで定着してる。

二人で新しいキャラを作ろうってなったときに、

対になる名前がいいね、なんて言って

Noa と Nea

Frostは氷の妖精  Fairyは蝶のような空を飛ぶ妖精

といったかんじに似たような構成になっているのだ。

ちなみにひとつ年上の男の子。といっても年上として扱ったことはないんだけどね


ここでひとつ発生した問題。

「ギルドチャットってどうやって打つのよ!!」


[え?チャット欄の上にあるボタンをおせb「そんなのわかるかああっ!!」ええ・・・;;]

いきなり初歩的なことを叫ぶ高レベにまわりのプレイヤーは驚いて普通の返答をする。

案の定そんなこと知ってるわけで、それが押せるなら苦労しない。


『あれ?のあ退席中?』


「いるってば!!」


叫んでもギルチャにはならず伝わらない。

と、思いきや・・・


[ああ・・・こっちで返事してたのかw 悪い悪い気づかなかったw]



呆然。


目の前にNeaFairyがいるではないか。


「ネアル!」

恥じもなにもなくNeaFairyに飛びつく。うれしい。よりにもよってネアルがこんなところに居るなんて!

リーンライトは人が集まるといえど初心者の町。

NeaFairyだって良いレベルをしてるんだからそうそう来るところではない


それに、このゲームに抱きつくなんてモーションはなかったんだけど

向こうにはどう見えてるんだろうなぁ


[のあ?どうしたの?]

戸惑ったようにNeaFairyが尋ねる。

私はきょろきょろとあたりを見渡し、

「こっちにきて」とNeaFairyをひっぱって人目のつかないところにきた。

これまでのこと、本当のことを話そうと思ったのだ。

ネアルなら信じてくれる。そして助けてくれるはず!

自分勝手すぎ、かな?私。


[のあ?]

やっぱり不思議そうなネアル。

私は「あのね....」と全てを話した。

たまたまディスプレイを指でなぞったら中にはいっちゃったとか、

目覚めたらウィスプ森林にいてリリアとウィル長老に助けてもらったとか、

ホワイトモンキーの攻撃がすっごく痛いとか。


その間なんにも言わずに 言うならばぽかーんと聞いていたNeaFairyだったが・・・


[ぷぷっ のあが冗談を言うなんて思わなかったからびっくりしちゃったw]

[面白い冗談だね!]


はぁーやっぱりそう簡単には信じてくれないかぁ

いいもんね、奥の手があるもん!


「ねあるんなら信じてくれると思ってたのに....」


涙ぐんで上目遣い。それに加えて呼び方をねあるんにしてみる。

そのままの体制でじいっと見つめた。


――効果は抜群だ!――


[ええー・・・信じろっていわれても・・・]

「信じてくれないの?」

[え、冗談だろ?]

「信じてくれるって思って相談したのに・・・」

[俺をだまそうとしたってダメだぞ]

「ネアルのばかっ!」

[・・・。]

[あぁーもう!分かったよ!騙されたことにしてやるよ!]


バツが悪そうに頭をかくとはぁっ、とため息をついて折れた。


「さっすが!ネアルに相談してよかったー」


それはもう自分でも恥ずかしいほどの満面の笑み。


それからその場所で私の相談事を全て話した。

何を話したかといわれたら


初心者モンスターの一撃でさえ痛いから守ってほしい。

魔法を使う方法、その他チャットなどのテロップを自由に表示する方法を探すのを手伝ってほしい。

戻る方法を一緒に考えてほしい。

できることなら動きやすいアバター買ってください(笑)


といったような事を話した。

最後のは半分冗談だったが。


NeaFairyは苦笑しながらも

[一度認めたからには仕方ないか]

といって協力してくれることを示した。




これで少しは前に進めたかな?

なんとかして元に戻れるといいんだけど...

っというより!戻れないと困る!! 


といった不安はまだ全く消えないものの、

ネアルという親友がそばにいるというだけで大分安心はできた。



ちなみにNeaくんはリメイク前から居るキャラで

もともとリーンライトで会っています。

設定もそのままです。

ただあだ名は適当に付けました。


「」はのあの喋り

[]は打つほうの喋り

『』はギルドチャット

{}はテロップ

《》はルビ(笑)


かな。

あとネアの説明を設定のところに追加しときました。

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