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画面内の裏事情。  作者: 無名→琥珀→名無→ユキカゴ
4/14

森の長老と精霊森の中心


名無です。


こうやって書いてると最初はいやなんだけど、

やるからには好きなようになりたくなるうえに

別のネタが思いついてそれで小説をかきたくなる不思議。



 「ふぅ」


横でくつろいでいるツキの頭をそっと撫でる。

ツキは気持ちよさそうに目をつむりあくびをする。



どれほどの時間がたっただろうか?

一向に日は傾かない。 

つまりここはフライナルの中で日が昇っている森MAP。


ゲーム内では時間帯はかわらない。

常に背景が朝、昼、夜ので固定されていて動くことはない。




カサッ――――



何かが動く音がした。 瞬間的にバッと振り返る。

相手もびっくりしたようで動きをとめる。


 「お、NoaFrost!また手伝いにきてくれたのか?」


・・・?


何を言ってるんだこの人は。

否、人じゃないか


一言で言うならば妖精。

全体的にふわっとした黄緑色のベール

明らかに目立つオレンジがかった羽衣 

背中には小さい薄い羽が生えている

前髪をピンでとめていていかにも活発!といった感じのようす


が、ふわふわと飛んでいた。

見た目こそ女の子だが、その性格は陽気な男の子のようだった


それがいきなり自分のキャラの名前を呼び話しかけてきたのである。


 「今日はウィスプ森林でこのモンスター退治をだな...

               ちょっと数が増えてきて困ってるんだよ」


思い出した。何もかも。


この妖精、ウィスプ森林にいるNPC「リリア」だ。

ゲーム内ではそれほど需要のあるNPCではないが

私が初心者のころにクエストを受けたことがある。

今提示されたモンスター討伐の内容にも聞き覚えがあった。


 「つまり、ここはウィスプ森林ってことね」


思わずつぶやくが目の前のリリアは「?」と首をかしげる。

そりゃそうだよねえ...だってゲーム内じゃ

『ちょっと数が増えすぎてこまってるんだよ』

のあとに続く私のセリフといったら『クエスト受領』と『キャンセル』しかないもんね


 「リリア、神霊樹のところに案内してくれる?」


リリアの頭上に「?」がひとつ増えた。

246Lvに自分の故郷の場所まで案内してくれなんて言われたら戸惑うよね。

それでもリリアが踵を返したのでそれについていく。


道といえない道を歩き、歩き、歩き・・・





――――――。



少し開けた場所にたどり着いた。

その広場の中央に聳え立つのは見たこともない大きな木。

見上げるほどの高さのあるその木の中は空洞になっているが、

それでもなお葉をおいしげらせていた。


木のまわりはぼんやりと光っておりとても神秘的だった。


そう、この木こそが神霊樹。 ウィスプ森林の中心となる木。

全ての魔術師の卵はここで育てられる。


ありがとう、とリリアに会釈すると私はツキを従えて神霊樹の中へと入っていった。


空洞の中には本で作られた螺旋階段がある。

一段一段は浮いていて足を乗せるには不安がある。




 「よくきたね。NoaFrost」



階段を昇りきったとき優しい声が耳に届いた。

ウィル長老。

このウィスプ森林の管理者。

魔術師教官の中で一番位が高く、それだけに魔力も高い。


 「お久しぶりです。ウィル長老」


ゲームをプレイしているときはNPCにこんな風に話しかけたら間抜けそのものだが、

その場の雰囲気はそう挨拶せざるを得ないような緊張した場だった。


 「今日はどうしたんだね?もう私がそなたに教えることはありませんぞ」

ふぉふぉふぉと何故か楽しそうに笑いながら話をする


 「リーンライトまでの案内役に一人妖精を連れていきたいのです。

                              許可をお願いします」

 「ほう、そりゃまたどうしてじゃ?そなたならば案内なぞいらないであろう」

 「のっぴきならぬ事情がございまして」

 「ふぉふぉふぉ いいだろう。 リリアを連れて行きなさい」


私がさっきまでリリアと一緒にいたことを知っているのだろうか?


 「ありがとうございます」


とだけかえすと螺旋階段を降りた。

神霊樹の外にでるとリリアが満面の笑みでそこにいた。

「よろしくね」とだけ返すとこくん、とうなずいた。かわいい。


 「にしてもNoaFrostどうしたんだ?案内なんて初めてだろ?」


私は苦笑だけで返す。答えようがない。

二人で森のなかをずんずん進む。


リーンライトには人がいっぱいいる。それもNPCではなくプレイヤーが、だ。

もしかしたら友達がいるかもしれない。

そうしたら魔法の使い方とか、戻り方とかなにかしらわかるかもしれない。

友達とあうことで進展を望み、私はリーンライトへと向かった。






少し進めてみたけど、大事なところは次だよね^^

ユキカゴさん次第でこの語の展開かわりますぜー(ニヤニヤ


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