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画面内の裏事情。  作者: 無名→琥珀→名無→ユキカゴ
3/14

入り口

琥珀です。

どうしてこうなったんだか覚えてないですね、まったく。


(そういえばユキカゴさんって男性ですか?男性であってほしいです)

――――――.....



「う・・・」

頭ががんがんする そっと上半身を起こすがめまいが激しい


ぼーっとした脳のまま辺りを見渡す。



一面、 木、木、木―――。

そう森である。


「ここは...どこ?」


森であるのはわかったが、どこに位置する森なのかなんて分かるはずもない


「考えるんだ...私はフライナルの中に入ったはず」

「フライナルの中の森MAPってどこにあったっけ...?」


答え:複数ある。



「だめだ。フライナルの中に森なんで数箇所ある。

 林とかまで入れたら膨大な量になりそうだ。」


考えてたって仕方ない。 そう判断するとNoaFrostは歩き出した



―――動きにくい。


その一言に尽きた


「だって....」


この服装に愚痴をこぼすとすればいくらでも溢れ出てくるが、要約すると・・・


・普段はショートカットなのにNoaは長い髪を前で二つ結びにしていて違和感がある。

・制服でやむを得ずスカートをはくというズボン派なのにミニスカ(フリル付き)。

・フリル、リボンがすっごく多い。

・全体的にピンク。

・原理は分からないが小さい天子のはね(やはりピンク)が背中付近に浮いている。

・右目は包帯に覆われている。別に見えなくはない

・靴はといえば゛ゾウさんのスリッパ゛

・おしりからは悪魔の尻尾。

・なんとなんと頭からはうさみみがッ!!


「うさみみがッ!!じゃないわーっ!!」


確かにこのアバターで活動はしていた

かといって実際に自分が付けたいかなんて聞かれたらNOにきまってる


しかも何ということだろうか  うさみみをひっぱってはずすとあら不思議!


「うわぁぁああ!?」


宝石が散りばめられ、ずっしりと重さのあるとんがり帽子が現れる

またうさみみを戻すとすっぽりと消えてしまう

かといって見えないから気づかなかっただけで 

重さ、ましてや蒸し暑さまでそのままである。

帽子はまだいい。問題は服だ


NoaFrostは魔術師だ。当然アバターをはずせばローブである

しかもこういうゲームの装備といえば高レベになればなるほどごつくなるお決まり

ずしっと重いコート。そしてそのうえからアバターを着る

蒸れるなんてレベルじゃない


少し違った問題で、魔術師のブーツのうえからゾウのスリッパをはく違和感


しかも包帯のせいで視野狭い!


「暑い、ミニスカひらひら、見えにくい、スリッパ走りにくい、重いッ!! 

   うさみみがああきになるううぁぁあぁっぁぁあああっああああああッ」


な状態なわけで

どうしても耳に手が伸びる

移動なんていってる場合ではなかった


「あれ?でもなんかひとつ忘れてるような...うーんなんだろ?」


ありすぎる違和感のなかひとつ忘れてるなんて言ってたってどうしようもないのだが

その゛主人゛に答えるように「にぃ~」とかわいらしい鳴き声がした


そっとふりかえると


「?」


といったように首をかしげる真っ白な子狐がちょこんと座っていた


そう、思い出した

足りないのは武器だった 戦闘ゲームなのに武器がなくてどうする

だが、この狐をみて武器を思い出したわけというのは...


この子が私の武器のアバターだからだ

つまり、服とかと同じに考えると―――



どうにかしてこの子狐を私から離す

       ↓

アバターがなくなったことになる

       ↓

なぜか今までもっていなかった杖が私の手に!



となるわけだ

忘れていたものを思い出し何も解決していないのにふーと息をつく

ぺたんとすわり両腕をつく  コツンと何かにあたった


私の杖だった


見えはしないが手探りで形を確かめ、杖だと認識する。


「えーっと...」


子狐を呼ぼうとする  だが当然アバターに名前など付けるわけがない

Noaは思いついた名前で呼んでみた


「ツキ」


そういって目の前の子狐に手を伸ばすと

゛けーん゛と犬の遠吠えのような鳴き声を発しすりよってきた


キツネって「こんこん」じゃないのね...


目の前にいるキツネは狐火をまとっており四足や尻尾に炎が灯っていた




「さて、装備もあるし武器もある(いる)これで魔法が使える...はず!」


期待に満ちた目でえいっと見えない杖をふるう


  ・・・・。


ツキが目の前の木に体当たりしただけだった

俗に言う「通常攻撃」 魔法ではなく一般人でもできる物理攻撃だ


その後何回も覚えてる限りの魔法を頭に浮かべて杖をふるった

そのときのモーションなども再現してみたり

とにかくいろいろと試した


が、ツキが首をかしげて怪訝そうにこちらをみながら木に体当たりするだけだった。



結局ことは何にも進まず、同じ位置に座り込んだまま現状確認というだけに終わった



あり得ないぐらいに動きにくい服装

ツキが横にちょこんと座り

だがしかし魔法は一切使えない

あたり一面は木々


それだけだった



全く進んでないですすまそ。

設定コピーしただけのせいで

服装とかの裏づけを本編でするハメになってるのでこうなりました


正直俺ペット飼ったら名前ツキにしたいんですよね。

黒猫がいいです。


あ、でもうさみみhshs

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