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画面内の裏事情。  作者: 無名→琥珀→名無→ユキカゴ
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プロローグ  裏表を返す

無名です。

え、プロローグ?え?えーとふりだむおっけい?おっけいじゃぁれっつごうー♪



キーンコーンカーンコーン――――――。



   「気をつけ、礼。」


4秒後教室内はざわつきはじめる。 遊びの予定、部活の準備。

それぞれが、それぞれの事情で動き出す。



        時は7月23日。夏休み前日。


皆が笑いながら教室を去って行く中、一人、足早に校門を過ぎ、帰路につく彼女。

寄り道なんてしたことない。する気もない。別に良い子なわけではなくただ、

                           ただ、家に帰りたいだけ。



 「今日も今日とて、平凡――。」



  彼女はぼそっとそんなことをつぶやきながら

             帰ったらネットの皆になんて挨拶しようか、

                      どんな話をしようか。なんて考える。


信号が赤のままでも右折の車が通り過ぎたら渡り始める。

    彼女は周りのことなど興味ない。

     彼女は成績こそ優秀。

             先生のお気に入りでもある優等生だが、それは学校だけ。

  家では常にパソコンの画面と向き合う。深夜0時をまわり、1時、2時まで。


             名は田幡琴音たばたことね 

 高校生なりたての女の子。趣味といえばもちろんパソコン。

                        少し妄想癖があったりする。



そんな彼女が家に着く。


   がちゃり――


 戸をあけて中に入っても母親は仕事で家には誰もいない。



いかにも毎日同じ事の繰り返し、といった様子で

              鞄を下ろし着替えるまでを流れるように行う。

 その合間合間にパソコンの電源を入れ、オンラインゲーム゛フライナル゛を起動する。



「ふー・・・」


ぽふっと椅子に腰掛けカタカタッとキーボード特有の音を立てて

                       友達へとチャットを打つ。





NoaのあFrostふろすと『おはやうー』



別に朝だから「おはよう」なのではない。そういう決まり、というわけではないが

                    なんとなくINしたら「おはよう」なのだ。



琴音がチャットをうつと、

     ぽつぽつと『おはー』『おかえりー』『学校おつー』と返事が返ってくる。

 先ほど学校から一人でそそくさと帰ってきた時とは別人になったみたいに。






5時、6時――――学生がほとんど帰宅する。どんどんと友達がINする

 7時――――母親が帰宅する。後ろで何か言ってるのをため息交じりに聞き流す。

  8時、9時――――1番皆がINする時間。わいわい賑わって、一日の中で一番楽しい。

10時、11時、12時.....レベル上げ、ボス狩り、ぼーっとしてたら時間は過ぎる過ぎる。




               15時。 そろそろうとうとしてくる頃。

朦朧とした意識の中「うー」と声をあげてのびをする。

           その反動でもふーっとくっしょんに顔を埋める。


ノートパソコンの熱を頬に感じながら

       ふと何を思い立ったか自分のキャラをディスプレイごしに指でなぞる。







      ずぶ―――――


 「え・・・?」


え?は?・・・え!?


眠気が一気に吹き飛ぶ。 だって、中指がディスプレイの中にはいっているんですもの。

    そんな厨2みたいな事が起こってたまるものですか!

ためしにつねってみても..... イタイ。 頬に痛みが走る。

  そしてなにより、指が抜けない。  それどころかどんどん中にはいっていく。

  


  そ、そ、そりゃ...中に入りたいって思ったことあるよ!?

  2次元行きたいなんてパソコンやってる人の9割ぐらい思ったことあると思うよ!?

        で、でもさ!  う、うぅぅ...


右手の中指の半分ほどがディスプレイに入った状態で固まる。

 もちろん抜けない。  押せぬなら引け? 引けぬなら押せって? 無茶な。

   押したらどうなるかなんて厨2脳の私からすれば想像はつく。 想像は、だけど。

           きっと画面の中のセカイにストン。だろう?


ただ、引けないのは事実。このままここで寝るわけには行かない。 

                    朝になったってどうしろっていうんだ。

     どうしよう、どうしよう、どうしよう。 眠気なんて嘘のよう。



   でも、もう答えは決まっている。   

             手をつっこんだら...そのあとの興味だってある。

      それに物理的に抜けないんだから仕方ない。


   そう言い聞かせると..


                  「えいっ」




 その小さな画面の中に、あり得ないほどするり、と入っていった



琴音ちゃんかわゆい。


厨2なんて僕には無理です(´・ω・`)※大分おねーちゃんに教えてもらって書きました

次の人がんばってくだし><

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