異変の裏事情
ユキカゴです。少し、面倒な方向へ…進んでしまった…orz
まあ、どういう事か、読んでみてくださいな。後、会話多すぎたwwww
[あら、あなたもそうなんですか・・・大変でしたね]
私は、その台詞を頭の中でグルグルと回転させた。
ネアルは、驚いているだろう。
きっと、画面の外で。
そして、私は画面内で驚いたモーションをかなりのリアクリョンで応えていた。
[無理もございません、私もまた、この女王という地位に立つものとして、この場にこうしているのか…まだ、わからないのです]
[…おいおい、嘘だろ…NPCだぞ?コンピュータが意志を持って…]
「私は、おそらくあなた方よりも前から、ここにいます、そして…あなた方よりもより多くの情報を持っている…普通は、そう考えるかもしれませんが、]
そりゃそうだ。いや、単に言われて「確かに…」と納得する自分もいるが、本当の事を言うと、私はまだ驚いていた。実際、今の話を全然理解なんて、していなかった。
私は、少し頭をかかえ、「あちゃー・・・」と小声で言うと、テロップが現れ、小さな文字でそれが書かれていた。
「えっ、…もぉ…」
[これじゃあ、愚痴もこぼせないな~www]
「ネアル…殴るわよ?」
[うわっこわっ…、んで、そのNPCモドキが、どうして女王なんかに?]
[私は、NPCではなく、ただのプレイヤーに過ぎないのです]
「ど、どういうこと?じゃあ、女王は…」
それじゃあ、おかしい。
はずなのだ。女王は私たちの中でも一般的にいた心優しきNPCっていうイメージだったわけで、NPCなのだから、返答は変わらなくて…。
それが今、NPCではないと言っている。
[私は、この女王の…レノンフロスト女王という名前でこの世界にNPC化された者です]
「NPC化?」
[なんだよ…そりゃ…]
[まるで信じられない話なのですが、私が今この場でこう話をしている…それが、その証拠であり、このレノンフロスト女王の生まれ変わりとしてNPC化されたニュートランスプレイヤー…略して、NTPなのです]
NTP…。
聞いた事のない言葉だけれど、ここでハッキリしたことが二つある。
一つは、私以外にもこの世界に入り込んでしまった人がいるという事。
もう一つが、今教えてもらったNPCになってしまったNTPが存在するという事。
普通に考えてみれば、おかしな話だけれど…
「…あっ、もしかして…ウィスプ森林のリリアや、神霊樹の長老も…」
[もしかすると、そうかもしれません…]
「だ、だったら、協力してもらえばっ!」
私は、思い切って、体を大きく前へだし、かの女王に向けその言葉を放つが、女王…NTPは、軽く首を横に振った。
[…私は、ここから出られないのです…というよりも、『歩く』という動作を与えられていないのです]
「…え…」
女王は、そういった。
言葉は交わせても、歩くことができない。
移動手段は全てプログラムされていないからだ。
女王である限り、その場所でプレイヤーを待ち続けることとなる。
…だから、歩くという動作は必要ないのだ。
[のあ、気にするな、俺がいる]
「ネアル…」
私の横で、そういって励ます彼は、アバターであっても、逞しくそして便りにできた。
[私も、極力お手伝いいたします]
「じょ・・・女王…」
[あ、あ…そうでしたね、私はNPCなので、名前が…ん~…では、レノン とお呼びください]
「わかったわ!」
[よろしく、レノン]
「よろしくっ!」
[ええ、よろしくお願いします]
………
そして、私たちは、城を出た。
外には、魔法陣が敷かれていて、私たち専用になっていた。
…それは、地上へのワープ用だった。
[さあ、行くぞ、のあ]
「ええ」
私たちは、魔法陣に乗った。
…というわけで、なんか…変な空気に…。
とりあえず、は、話のリメイク前わからないんだもの!