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魔王さま、転入届をお願いします。


我に返った魔王さま、

わたしが声をかけようとしたその時


「その住民票とやらは、どのようにもらう」


「隣の課で手続き可能ですが…」


他の手続きもある為、説明しようとすると


「よし、隣の課だな。少し待て」


私の話を聞かず、光の速さで隣の課の

受付番号を取ろうとした時、わたしの後ろにいたはずの

課長が魔王さまの後ろに立っていた。


「魔王さま、まずは転入届がないと住民票は取得できませんよ。」


「……まだいるのか」


魔王は振り返り、低い声で言った。


課長はまったく動じない。


「ええ。まだ説明が終わっていませんので」


魔王は腕を組む。


「では、その転入届とやらを書けばよいのだな」


「はい」


課長は引き出しから一枚の紙を取り出した。


「こちらに現在の住所をご記入ください」


魔王は紙を見つめる。


そして、ゆっくり言った。


「魔界」


課長は首を振る。


「もう少し詳しくお願いします」


魔王はペンを持ち、考え込む。


「……魔界、魔王城」


課長は優しく微笑んだ。


「番地もお願いします」


魔王

「……」


受付カウンターの前で、

魔王は初めて本気で悩んだ。


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