第三話〜魔法適性〜
異世界に来てから半月が経った。
シェリーさん達も同じ場所で生活して一緒に働いてる。
太陽が昇るとともに起きて食事処のお手伝いをして弟にご飯を食べさせて(もちろん特別に作ってもらった離乳食)合間に自分のご飯を食べ、洗い物をして昼まで自由時間だ。
その間に村の探索をして、昼からまた食事処のお手伝いを夜までしたら、お湯を沸かしてもらってタオルを絞って頭と顔と体を弟と共に拭いてさっぱりして1日を終える。この時間になると弟はほとんど寝ている。
時々ママとぐずりながらも何とかやってきた。
その繰り返しのあっという間の半月だった。
わかった事は、冒険者ギルドがあることと、教会に行けば魔力測定をしてもらえることだ。
もうすでにシェリーさん達が魔力測定をしてもらっていた。シェリーさん達はそれぞれ、シェリーさんが風の属性があり魔力値は3,000で、トムさんは土属性で魔力値は800、マイケルは光と火の2属性で魔力値5,000だった。
次の日、俺と弟は朝の用事を済ませたら教会へ行って魔力測定をしてもらっていた。
そこでちょっとした騒ぎになった。なんと俺と弟は、魔力値が高かったのだ。特に弟がすごかった(遠い目)。
俺は、火と風と水に適性があり、魔力値はなんと2万5千あった。
普通の一般人は属性は1つだし、魔力値も高くても1,000も行けば高く、国のお抱え魔法師団に抜擢されるほどだった。
もっと驚いたことに、弟は火水風土光闇の6属性のうち全属性だった。しかも魔力値は5万を超えていた。
これには計測してくれた教会の人もびっくりだった。
何かの間違いだと言ってくれ。
そのことをシェリーさん達に話すとみんな喜んでくれていた。
弟はまだ1歳なのに大丈夫なのだろうか。
不安しかない。
そんな不安をよそに弟は楽しそうだった。