第二話〜村人発見!〜
弟の天才ぶりはまだ出て来ません(笑
それから俺たちは村を目指して太陽に向かって歩き始めた。
女の人はシェリーさんと言うらしい。
男の人は、背が高くガタイの良い人がトムさんといい、もう1人の俺と同じ年位の子供はマイケルと言った。
3人とも人の良さそうな優しい感じがした。
みんな言葉が通じて不自由しなかった。
歩き始めてからどれほどの時間が経っただろうか。
さすがに喉が乾いていた。もし、魔物が出たらと思い森には入っていない。
安全最優先だ。
それから2時間は歩いただろうか。うっすら村の様なものが見えてきた。
「村だ!」
誰ともなく言い出した。
みんな元気が出てきて村までたどり着いた。
素朴な村だった。赤の他人の俺たちにも優しくしてくれた。ここは王都からだいぶ離れているようだ。
お水をもらい、パンとスープもご馳走してもらった。
弟には食べれるものだけ小さく切りながらスープだけを飲ませてやった。
危機感を持っていないのか弟は美味しくスープを飲んでいた。「ちょーらい」と、おかわりまでした。
これにはみんな笑顔になって快く引き受けてくれた。
俺はパンとスープをご馳走になって一息つくと聞き込みを開始した。
この辺は、あまり魔物が出ないそうだ。
但し、熊や狼などの動物が出るらしい。危ないところだった。
魔王が復活したなんて話もないし、瘴気溜まりもないらしい。
俺達は何故、異世界に来たのか分からず仕舞いだった。
しばらくこの村に泊めてくれるようにお願いすると、「それなら宿屋兼、食事処の良いところを知っている」
と言ってくれて紹介してくれた。
とりあえずの衣食住は確保できた。
異世界あるあるの冒険者ギルドはあるだろうか?おいおい調べることにして
異世界1日目は終了した。