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第十八話〜異世界での、ある日の出来事〜

俺達は王都で暮らすことにした。

トムさんとシェリーさんは王都で一緒に暮らすそうで、家を借りて住んでいる。

マイケルと俺達兄弟は、王都の宿屋で暮らしながら生活していた。

マイケルは光魔法使いなので教会から、ひっぱりだこだった。顔も良かったので今ではファンもいるくらいの大人気ぶりだ。

その内、こっちの人間と恋仲になりそうだ。


俺達兄弟はと言うと、魔法の勉強をしていた。弟が1年この世界に居るなら、暴走させずに安心安全に魔力を使ってもらいたい。

と言うわけで特訓だ。今は手のひらの上でボール位の大きさで魔力を出している途中だ。俺が見本を見せると、同じように出すのだが何せ魔力量が多いので野球ボールがバスケットボール位の大きさになる。本人は頑張って抑えているようだが、今はこれが限界だ。

レベルも999とカンストしてありHPは6万を超え、MPは10万を超えた辺りから見ていない。

まだ2歳なのに…。

そう、2歳になったのだ!この前誕生日を迎え、やっと2歳になった。

1歳3ヶ月で異世界に召喚され、村や町や街を転々とし、長い道のりを通ってきた。お兄ちゃんは嬉しい(泣)

後、約1年で家にも帰れるし、それまで癇癪を起こして魔力を暴発させなければ、何も問題ない…はずだ…多分。

問題ないよな!?

頼むよマジで!弟よ!?


今はいろんな系統の属性で野球ボール大を目指して魔力の特訓中だ。

すぐに飽きそうなものなのに、魔法を使えるのが楽しいのか飽きずに特訓している。

今日もそんな特訓している日だった。

近所の子供が特訓場所に顔をのぞかせていた。弟はそれに気づくと行ってもいいかと聞くようにこちらをキラキラした目で見てくる。

俺にはこれが効果的面に効いて、「遊んでおいで」と言うしかなかった。

友達になった子供たちと「わーい!!」と言いながら駆けていく。

楽しそうで何よりだ。俺は、その間休憩している。

空を眺めてぼんやりしていると、弟の「きしさまだ〜!」と言う声が聞こえてくる。どうやら魔法師団と遠征に行くようだ。

よっと声を上げて起き上がると、弟を連れて冒険者ギルドに向かった。さっきの遠征の話を聞くためだ。


どうやら、この近くで大きなモンスターが出たようだ。

レベルが良くても30位しかないここの住人には強いモンスターは死活問題だ。

ここ王都のギルド長とも、親しくなった。

「俺達は必要か?」と聞くと「できれば必要ないと言いたかったんだがね…どうやら今回は難しいようだ。なんでも、ブラックベアーとドラゴンを狩るそうだ」とこの世界ではありえないことを言い出した。ブラックベアーは熊が魔法を使える個体で騎士団と魔法師団が、束にならなきゃ勝てない、勝っても重傷者は確実に出るS級の魔物で、ドラゴンはこの世界の人間にとって死にに行くようなものだ。

「大丈夫かよ?」と俺が言うと「まずいかもしれん」とキルド長は冷や汗を流した。

こりゃマイケルを連れてついて行くしかないな。俺はそう判断して、マイケルのところに走って行った。もちろん弟を連れて。


「マイケル、やばいらしいぞ」と俺が言うと「ああ、そうみたいだな」と答えて「行く準備してくる」と中に入ってしまった。

数分待つと、杖とフードを被ったいつもの冒険者スタイルで出てきた。

「行こう、僕達が必要な筈だ」とマイケルは言った。


追うように戦場に着くと、ブラックベアーに苦戦していた。

「おいおい、こんな奴に苦戦してるなよな…」

俺とマイケルは、魔法の矢を合わせて20発ほど打ち込んだら、楽勝で倒せてしまった。(現地の人間はこんなにも弱い…。これは死活問題だ)これでどうやってドラゴンを倒すつもりだったんだろう?


ドラゴンも3メートル級だったのでさくっと俺とマイケルで倒してしまった。これは由々しき事態だ。弟の魔法の勉強と共に、早急に現地の人間をレベルアップさせなければ。

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