表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/24

第十六話〜王都を目指して〜

俺達は王都を目指して旅を続けた。

歩いて5日ごとに街がある。数日滞在してゴブリンの巣を潰して周り、お金を稼いで食料品や日用品を買い、また旅に出ることを繰り返した。

弟が2歳になろうとしている時、王都までたどり着いた。

「やっと着いた…」みんな同じ気持ちだった。

(これで帰れるかな?)気持ちは一気に上がった。

王都で、まずは腹ごしらえをしながら作成会議を開いた。

「王都に着いたけどどうする?」と俺が言うと、シェリーさんが「まずはシャワーを浴びたいわ」と言い、俺は(確かに強行軍だったしな)と思い、トムさんが「そうだな、さっぱりしたい」と言って賛成してくれた。なんとこの2人、付き合い出したのだ!びっくり!!

どうやら、住んでた所が車で1時間程の距離の所らしく、意外と近いのね、なんて話からトントン拍子に仲良くなって、帰ったら結婚すると言い出した!

トムさんは、早く帰るのを心待ちにしていて、シェリーさんもまんざらでもないようだ。

早く帰ることに希望を持って、ここまで進んで来た。

何とか帰りたい。というかもう帰してくれ。

王都に着いたからには王様に会うのが手っ取り早いという事になって、俺達は王様のいる城を目指した。


門番にまた、S級であることに驚かれ、レベルに驚かれ、理由を聞かれ、また「王様にしか話せない」と言うとS級だから仕方ないと思われたのか「確認して参ります」と言って走っていった。

うまく帰れますように…。心からそう願った。

しばらく待つと、許可が下りて王様の謁見の間に通された。

「何用で参ったのだ、私は忙しい」と言われたが、トムさんが「異世界召喚をしたな?」と確認したが、「さて、なんのことやら…」と惚けてきやがった!

(コイツっ!!)と思ったのは俺だけではないようで、トムさんが「俺が穏やかな内に正直に話せ!!」と声を荒げた。珍しい…。

それだけ早く帰りたいのだろう。かく言う俺も早く家に帰りたい。

「俺たちが異世界人だ!早く帰せ!!」とトムさんが声を荒げた。

王様は「何!?成功していたのか!」と喜色満面の顔をしていた。

トムさんが「いいから早く元の世界に帰せ!」と言うと、王は煩わしそうに「…今すぐ帰ることは出来ん」と言ってきやがった!

はあ?!ふざけんな!!勝手に呼び出しておいて、帰せないだと?!

俺は頭にきて、謁見の間をぶっ壊してやった!!

ドゴッ!!!

「ふざけるのもいい加減にしろっ!!」

王は怯えた顔をしていたが気にせず「俺達を元の世界に帰せ!!!」

と、これでもかと壊しまくった。

反省はしていない。

だって相手が悪い事したんだ!

勝手に俺達を呼び寄せて、返せないとはどういう了見だ!

お兄ちゃん激怒!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ