第十三話〜それから〜
俺たちがこの街に来て1ヶ月が経とうとしていた。
東西南北に、森に囲まれているため、ゴブリンの巣がたくさんあった。
一ヶ月の間にゴブリンの巣を8個潰して1つの巣にだいたい30体〜40体のゴブリンがいた。1つの巣で銅貨150枚〜200枚の稼ぎが8個だから銀貨十数枚と銅貨数十枚になった。
ドラゴンの銀貨3,000枚から武器と魔力制御装置の分を差し引いても暫くは大丈夫だろう。
冒険者ランクもAからS級になっていた。
ちなみに、弟はレベル900のHP10,000、MP80,000だった。まだ2歳にもなってないのに…。
どうなっていくのかお兄ちゃんは不安だよ…。
そろそろ次の街に向かってもいいだろう。惜しまれたが目指すところがあるから立ち止まってはいられない。
俺達は食材を買い込んで、次の街へと向かって旅立ったのだった。
次の街は、また5日の距離だ。弟の棒振りは続いている。最近では棒を振った時、かまいたちのような剣圧が出るようになってしまった…、本人は遊びのつもりのようだが…。
途中、ワーウルフ十数頭に襲われたが難なく倒して魔石と行き道の食事にした。弟にはじゃがいもに似た物を煮て潰して塩胡椒で味付けして(お肉と野菜を煮た)スープの部分を飲ませてやった。こちらの世界でも野菜は似たような物が沢山あった。肉は魔物の肉の方が美味いが普通の肉も売っていてので一揃い買って調味料も買って異空間収納に入れてある。
枝を削って肉を刺して塩胡椒で味付けしたら火に焚べて、しっかり焼いたら出来上がりだ。後は、野菜と肉を適当に切って塩胡椒で味付けしたスープを飲んでいる。俺達はゴロゴロ野菜の入ったスープを食べて作戦会議だ。
「次の街では、異世界召喚について調べようと思う」と俺が言うと、他の皆んなも「良いと思う、そろそろ調べてもいいだろう」とトムさんが代表して言ってくれた。
今後の方針は決まった。異世界召喚について調べていこうと言うことになった。
火の番を交代でしながら俺達は眠りについた。
5日目、今までいた街よりもっと大きな街に着いた。そこでは騎士が巡回していた。
警備はバッチリなようだ。Sランクのカードとレベルを見て門番にびっくりされた。
こうして俺達は、今までいた街よりもう一回り大きな街に着いたのだった。