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「――食事中すみませんね」
街の裏路地で、もう一人の人物を見つける。そこには吸血する雅の姿と、吸血されている女性の姿があった。
「えっ、何でアンタが――」
「こちらにも事情がありましてね。それよりも――」
まずは、女性を放したらどうかと提案する。上条に見つめられては逆らえるわけもなく。女性に暗示をかけ、この場から去るようにした。
「――これで、いいですか?」
「えぇ。ありがとうございます。早速ですが――日向美咲。彼女を護っていただけませんか?」
「始祖のアナタが動くなんて、やっぱり特別なんですね」
「まだ核心はありませんがね。それで――返事の方は?」
じっ、と見つめられ、雅は一瞬後退した。
深呼吸をし、なんとか向き合おうと体を動かし、
「っ――オレは、オレのやりたいことがあります」
正直に、思っていることを口にした。
彼に嘘は通じない。と言うよりも、それは心が――魂が、それを拒絶するから。自分よりも強い上位存在からの言葉に、逆らうなんてことは出来ない。
「では――傷つけない。これならどうですか?それぐらいなら支障はないでしょう?」
「――可能な限りってことなら」
「それでいいですよ。あ、私のことは内密に」
しっ、と指を口に当て微笑む。その姿に、雅は頷いて答えた。
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内にあるものを、隠せはしない。
どんなに拒もうと。
どんなに背こうと。
それは――抗うことのできない事実。
初めて血を吸ったのは、もう二百年以上も前。友を殺され、呪いの完全発症を果たした。
そして同時に――大事なモノを完全に壊した。
あまりにも大きな罪。その日から、償いをするために存在を決意した。
―――時には非常に。
―――時には残酷に。
果たすためには……どんな手段でも受け入れてやる。




