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来ないでほしい春を待つ

作者: 立花そな


 夜の街に沈みゆく


 最後に君を見たのは いつだろう


 季節がめぐる


 たどり着いた先に 君が待っていると嬉しい


 ふと 思い出が蘇る


 微笑みと 悲しみと


 昨日のことは 昨日に置いてきて


 未来のことだけを 夢みる


 大きな時計の隣で深い眠りについた。どれくらい時間が過ぎただろうか。時計の針は動いていない。眠る前は動いていただろうか。思い出せないくらいの時が過ぎた。きっと、動いていたのだろう。止まってしまったのだ。それくらい長い間、眠っていたのだ。ここはどこか。問われても答えは分からない。大きな時計と永遠がある。空白を埋めるのは、きっと僕の役目。



 陽炎(かげろう)が歌う


 太陽の下


 夏というらしい


 冷房の効いた部屋で  


 蝉の鳴き声を聞きながら


 アイスを食べるのがいい


 長い休みを


 君と会えない時間を


 声をかけようか


 返事は来るだろうか


 迷って 何も手付かず 


 最終日に宿題に追われる


 日焼けした君を 僕の知らない君を


 いつか知ることができたらと密かに願う


 白は染まりやすい。自由だ。空白を埋めるのは難しいが、自由だ。与えられたものを上手く使えるかどうかは自分次第。


 今宵は宴

 

 縁はみどり


 月が綺麗だ


 なんて言ったら 困るだろうか


 深い意味はなくても


 きっと 考えてしまう


 君は言葉を素直に受け取ってくれる


 そう信じて


 苦い顔をされたら 立ち直れない


 想像は想像のまま


 現実にはならない 妄想は楽しい


 月夜に君を想う


 ウサギが餅をつく


 ここまで来たのだ。果ては果てしなく。大きな時計は、まだ大きな時計だった。どれくらい経ったのだろう。時計の針は止まったまま。考えても分からない。前に進む、後ろは振り返っても戻らない。先に進む、きっといいことがある。それは君であれば嬉しいけど、違うのだろう。根拠はないけど、君は僕を選ばない。それが僕の好きな君なのだ。


 寒さに耐えながら


 マフラーになりたいなんて


 声には出さないけど


 羨ましく 眺めてしまう 


 好意は要らない 


 近くに居られれば なんて なんて なんてね


 近づいてしまえば


 遠ざかることもある


 だから同じ距離で 今日も昨日も明日もずっとずっと

 

ありがとうございました!


ジャンル変えた方がよかったら教えてください

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