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昨日の成れの果て
一体いくつの時を過ごすなら
夢見る境地になれるのか
理想の自分は果てしなく
眼前に聳える雲のようでいて
どこか寂しげな景観を醸し出す
譲れない心は右往左往して
安定という名の空間を抉り出す
もう無理だ
いくら力を蓄えても
壁を乗り越える根気が足りない
天に哀れをこい願うなら
辺りは一面の土砂降りで
穴の空いた折り畳み傘は
水々しく水気のかたまりと同化している
曇天の中に希望があるなら
一刻も早く降り注いで欲しい
残された時間は無窮ではなくて
限りがある世界の現出なんだから
時が止まるなんて事もないでしょ




