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詩7
目に見える景色は崩壊の成れの果て
崖が崩れるほどに渇いた景色がうつろう
飛ぶ鳥達の群れは次々に落下していく
汚染された空気の粒子は毒素と化していく
濁流となった川の水はせせらぎとは程遠い世界
こんな世界に輪廻するのなら
どんな希望を持って生きればいい?
漂い揺れ動く気持ちの移り変わりは
急転直下の奈落の底
住めば都と言うけども
地獄に住んでいて本当に住めば都と言える勇気はあるか
目が霞んでくる
食べ物をろくに摂取していない痩せ細る身体は
栄養素をしきりに欲して煮えたぎる