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詩63
ふとした事による空白は
色のついた筆に添えられ
キャンバスという隠れ蓑に吸い込まれる
残忍であった出来事は
誰も知らなかったように闇の中へ消えていく
真っ暗な夜道の端に光る街灯は
微かな光を残したまま
行く先の道を照らし続ける程の
余力はない
電池の切れたおもちゃの残骸
ズレたコンタクトの痛みが残る中
やり忘れた出来事が
一過性の霞がかかる微風であるかのように
脳裏に閃き
街灯の灯火と重なっていく
優柔不断の決断は
結末がハッキリしない為
どこまでも答えを見出す事は出来ない




