2/77
詩2
降りしきる雨飛沫の中
駆け込んで闇夜を歩く通行人
果てない道のりは険しくて
振り返る事も出来ないほどの緊迫感
どこかで交通事故が起きた
そんな事には関心持たず
雨の中を颯爽と駆け抜けていく
勇ましいのか逃げ腰なのか
判別がつかないあさましさ
日の出を迎える準備もなく
只々忙しない
そんな目まぐるしい日の移り変わりは
超能力で地球を月に変えられたような
月夜の晩のうさぎたち
太陽の照り輝きにも負けず
せっせと餅をついている
風の中で揺らぎながら