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第18話

いつもありがとうございます!

すみません少しの合間沈みます。

ストック切れで毎日更新が難しいのでまた貯めたら更新します( > < )

今俺達は、ラジオを聴いている。

超常現象の分布圏は日本全国に広がっている。


紫霧と蒼鬼に言わせれば当たり前らしい。


1000年以上前に完全に裏と表分けられた世界の板がハズレたのだから。

"八百万の神"の国復活=八百万の異形の復活である。


表に出てくる異形達はほんの1部で尚且つ力無き者らしい。

力のある者程奥地に隠れていると

世界地図であんなに小さな日本ですら未開拓地域の場所が多いのだ。


まぁ、昔から禁足地と呼ばれている所は力のある者の縄張りで手を出すと大変なるしっぺ返しをくらってきたという歴史が禁足地足り得る由来なのだそうだ。


その境が無くなった時点で裏の存在がオセロの如くひっくり返り噴水の如く出てきて力を付ける為に捕食をしているのだ。


『タイガ、世界は幾つに別れていると思う?』

紫霧がそんな事を質問してくる。


んー……幾つに別れているとはまた大雑把な質問だな。


「んー……殆どの人が天国と地獄と現世って考えてるんじゃない?上と真ん中と下。俺は冥界と現世って考えてるけどね?」


『ふむ?珍しい考え方じゃがどうしてそう思うんだ?』

蒼鬼が更に踏み込んでくる。


「うーん。地獄ってのは封印されてた場所を指すのかな?ってね。マーキングを付けてその魂が無防備になった瞬間に引き込んで。たまたまその人が息を吹き返して見た結果と後は輪廻転生の倫理観の想像が組み合わさって下が出来てると思うよ?」


「タイガはおもしれぇ感覚してんだな?天国はどうなるんだ?」


雷光がチャチャを入れながら話に加わる。


「ん?簡単じゃない?そもそも輪廻転生が存在するのにどうして天国が必要なの?ならばそこは待機所って考えるのが普通じゃない?」


そう、命の生まれる数と死ぬ数の総量は等倍では無い。

となると必然的に輪廻転生があるならそれの数倍の魂が存在する事になる。

ならば待機所が天国になるのが必然的になると思う。


前世の記憶を持つ人が神みたいな管理人は存在すると言うが。

それも色んな人型の神が居るとなると持ち回りでしていて。

最高管理者が1人居て何かしてるのでは無いか?と思っている。


そして、前世の記憶を持たしている人間が居るのは何かしらの思惑があると思っている。

その死生観をわざと持たせて扇動して居るのでは?と感じてしまうのだ。


そして、蒼鬼や紫霧や燐音の存在だ。

魂の格が存在しているとしても、元々人間だった所から存在進化している。

ならば彼ら、彼女らは上に居る管理職達と同格の存在昇華していると考察しているのだ。


何か不測の事態の時に武器を与える厄災を与える為に居ると思っている。


「今の状況はだから……過渡期に来たと思うか。過渡期を無理矢理延長させて居た結果がこうなっただけな気がするよ」


『そういうドライな所はあの子そっくりね?』

「げっ!母さんに似てるとは言われたくないなぁ……そもそも雷光達の家とかは昔からこういう超常現象と相対してるんだから何か知ってると思うんだけどなぁ?」


「知らん!俺はバカだからな。そんなもん調べる頭あればもっと上に居たわっ」


凄い開き直りだった。いっそ清々しいよ……



『ガハハ、儂はやはりバカな主の方が良いからの!戦闘中にごちゃごちゃ考えられるより手っ取り早くぶっ飛ばして終わりの方がスカッとするからの!』


『筋肉バカに聞いちゃダメよ?タイガはそのままの価値観で居てね?』


そんな話をしていると、火華と風華やって来た。

「ねぇ?こう兄、ここの人達サバイバル力無さすぎじゃない?」


「そうねぇ、食べられる草だったり目の前の池に蓮があるのに頭にハテナマーク付けてたり大分チグハグねぇ?」


2人共物言いが少し辛辣過ぎないかな?


俺はそぉーっと手を挙げ発言する

「ホームレスってそもそもサバイバル力はそんなに無いよ?基本的に路上生活してる奴にプライド無いだろ?って思ってる奴多いだろ?」


そう聞くと2人は頷く

「それがそもそもの間違いだ。本当にプライドが無かったら肉体労働でも何かの手元でも最低限仕事すれば良いからな。ある意味変人奇人の集まりとどうしても堕ちるしか無かった人達の集まりだからな」


2人共理解出来ない様だ。

「路上生活してる奴はネジが外れてるんだよ?例えば宵越しの金は一切持たねぇって言ってほんとに生活費無くて居る奴とか、どうしても仕事で理解して貰えなくて上手くいかない奴とかね?後は単純に外で暮らすのが開放感があって辞められないとか変人奇人だろ?」


そう言うと2人共驚いてる様だ。

実際にそうなのだ。通帳に数百万入ってて、アパート借りて3ヶ月後にやっぱり小屋暮らしは身に合わねぇって言って戻って来る人も居るんだよなこれが……


「まぁ、最後はどうしても家に戻りたくない人とかね?特殊な家ってのはあるからねぇー……」

と言いつつ雷光に視線を向けると


同じ様に雷光も視線をズラしてバツの悪い顔をする


「今まで見てきた連中でも、大概借金や女関連で堕ちて来た奴は大概すぐに戻って行ったさ。こんな暮らし嫌だってな」

雷光はそう言うとガハハと笑っていた。


「基本的にホームレスの世界で揃わない人材は無いと言われてるぐらい様々な職種が堕ちて来るよ?でもね。堕ちるのは物凄く簡単なんだ。でも戻る事や這い上がる事は国家資格の合格率程に難しいんだよこの国ではね」


「ふーん、でもそれっておかしくない?働いた経験があるなら簡単じゃない?」

火華はまだ社会人経験が無さそうだから分からない様だ。


「この国ではね?学歴・資格・職歴・信用こそが大事でね。特に履歴書の空白を嫌うのさ。住む所にしても会社に入るにしても他人や親族からの身元保証人が大切になるんだよ。正社員なんて特にね、柵で雁字搦めにして逃げれない様にするのが好きなのさハハ……はぁ、まじ無いわー……」


「あんたも苦労してんのね……」


いかんいかんダークサイドに堕ちてた。


「まぁ、そういう事さ。特に君達が扱いてた2人なんて戒名貰って籍まで変えてしまってる。そんな人が会社に再就職したいって言ったら何かしら脛に傷があると疑われる。"疑わしきは罰せず"何て聞こえの良い諺は有るけど実際は"疑わしき点は罰なのさ"」


俺は何でこんな日本の本音と建前の話をしてるんだろうね。

笑うしか無いわー

お読み頂き感謝感激雨あられでございますヾ(●´∇`●)ノ

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