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農家の息子

作者: 鶴賀余呉

 4月1日

 4月になり新年度が始まった。

新聞テレビなんかでは、入社式の様子や新社会人への意気込みを聞いた記事が目立つ。

…正直な所、進学も就職もせずに家業の農家を継ぐことを選んだ自分には関係ない話だと思ってる。

高校の友人も進学就職で都会に出て行ってしまい、地元に残ったのは家業を継いだ俺ぐらいだろう。

俺自身も都会には興味はあるのだが…。

友人からは「お前入学試験も入社試験もないんだろ?羨ましいわ~」と羨望の眼差しで見られたこともあるが、そんな簡単なものでもない。

休みはないし残業代も出ない。じゃあ何故継いだのかと言われたら…就職するのが面倒だったからだ。

それと、2年ほど前から農業用の機械を何台か購入して作業が幾分か楽になったからだ。

 今日は朝飯を食べてたら親父から田んぼの畦塗りを頼まれた。

田んぼに水を張る前に必要な作業だ。

3年前までは手作業で約6時間かけてたのだが、去年うちに来た畦塗り機のお陰で2時間半ほどで終わるようになるというまさに革命だった。

俺は了承し残りの朝食を完食した。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 農業の機械化、楽になったぶん、支払いも大変なんでしょうね。
2019/08/29 07:06 退会済み
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