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僕と許嫁《かのじょ》の宇宙生活  作者: みさわみかさ
閉じられた宇宙船《ふね》
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15-5 蝕まれる家族

 ベッドに横になって常夜灯を見上げ、さっきのことを思い返した。


 父さんが母さんに手をあげた。想像したこともない暴挙だった。たぶん、お酒で気持ちが高ぶりやすくなっていて、勢いあまって手が出てしまったんだと思う。

 僕は理性的な父さんを尊敬していた。同じように振る舞おうとしてきた、なのに。あんなあられもない言動を目の当たりにするなんて。

 父さんに幻滅するとともにお酒の怖さを肌で感じた。僕は大人になっても絶対に飲まないと心に決めた。


 母さんもショックだっただろうな。

 あの様子だとおそらく初めてだと思う。もちろん、生まれてからずっと一緒に暮らしてきたふたりだから、子供の頃にケンカはしただろう。でも大人になってからは手を出すことはなかったはずだ。このところの毎日ケンカが絶えないなかでも、父さんのことは信頼してたに違いない。なのにお酒は飲むし、手まであげて。

 あのとき母さん、泣いてるように見えた。

 母さんの泣く姿なんて初めてだ。あんな悲しいものを目にしたことはほかにない。見たくないものばかりなぜ見てしまうんだ。もうたくさんだ。うんざりだ。


 僕は、いつも以上に遅くまで眠ることができなかった。

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