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僕と許嫁《かのじょ》の宇宙生活  作者: みさわみかさ
閉じられた宇宙船《ふね》
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13-6 クコの暴力

 部屋に入ると、普段ほとんど使わない机の前に座った。


 悔しかった。僕の話はまともに聞いてもらえない。叩いてないのに疑われた。殴られたのは僕のほうだぞ。まだあちこち痛む。とどめに部屋にいろとの命令だ。こんな辱めをまた受けるなんて。

 たまらず机を叩きつけた。思った以上に大きな音がして自分で驚いた。おかげでほんの少しだけ、我を取り戻した。


 みんな普通じゃない。グミの反抗的態度は早いうちから見られたけど、父さんや母さんも変わってしまっている。

 ろくに話も聞かず一方的に責めたてるなんて今までなかった。母さんは先入観で決めつけ、父さんは腕ずくで従わせようとする。まるで人が変わったみたいだ。


 人のことはいえない。僕自身もそうとうにおかしい。先に手を出されたとはいえ暴力に訴えるなんて。

 自分では理知的なタイプだと思っていたし、事実、腕力にものをいわせるなんてずっとしたことがなかった。グミと取っ組みあいのケンカをしたのだって小学校の低学年以来だ。今の僕の力で本気で殴りつければどんなケガを負わせるかわからないのに、そんなことは考えもしなかった。ただ衝動のまま行動していた。

 頭にのぼっていた血が引いてくると、なぜ、ああも暴力的な気持ちになったのかわからなくなる。自分にあんな乱暴な一面があったなんて信じられないし、認めたくなかった。

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