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第3話 そりゃSクラス勇者でしょ

 彼女。やっぱ女神らしいのだが、どうやら見習い期間中の女神が言うには、本来違う人物を事故を装って天界に召喚する予定だったらしい。


 そこに偶然飛び出してきた俺が巻き込まれ、結果、間違った召喚が起こったと言うことだった。

 ちなみに、あの銀色に輝く物体はポ○シェ・スパイダー550……これはゴン太のせいではないのだろうかと考える俺であった。俺は悪くないよな。とはいえまぁ、それこそ死んでしまっては元も子もないのだが。


「あ、あの……お詫びと言っては何ですが……」


 女神曰く、本来そういったことはあってはならないことで、他の神々にばれると色々と大変らしい。できれば穏便に済ますために、俺にはある程度の融通を利かせてくれるって事みたいだ。


 神がそんなことも分からないのか不思議だったので聞いてみたのだが、人間1人の出来事くらいは神々にとっては些末なことらしい。本気で調べると分かるけど、体裁さえ整えていればとりあえずばれないらしい。


 結構アバウトなんだな、神ってのも。

 う~ん。それにしても、俺の人生が些末なことって認識なのはちょっといただけないが、神々からするとやっぱ、些末なことなんだろうな。


 てなことで、お詫びの印として本来なら記憶を消去して輪廻転生されるところを、記憶をそのままに『裕福なSランクの家庭に生まれ変わる』か『異世界でSクラスの勇者として生まれ変わる』かの選択をさせてくれると言うのだ……。


「あの。そのまま元の世界に帰るってのはないの?」


「あなたは、一度死んだことになっているのでちょっとそれは……」


「無理なのか。」


「はい。申し訳ありません。」


 超美少女女神は、申し訳なさそうにうつむく。それにしても、めっちゃかわいいな。もろ俺好みなんだが。顔がかわいいのはもちろんだが、スタイルが素晴らしく良い。胸は見るからにナイスな形、サイズはDカップと言ったところだろうか。大きすぎず小さすぎず。腰もキュッって感じで引き締まっている。何より足なんてすらっとしててめっちゃそそるじゃないか。実は俺は足フェチなのだ。


「あ、このまま天界にいるって言うのは? 君と一緒なら楽しい人生……天生? が送れそうな気がするんだけど。めっちゃ俺の好みだし!」


「すみません。この空間は仮の物で……、長く維持することはできないんです。それに、今の私もあなたも単なるエネルギー体なので物理的な姿形はありません。今見えている姿はあなた自身のイメージでしかないんです。」


「ん? てことは?」


「たぶん、私があなたの好みの女性に映るのは、あなたがそう望んでいるからだと思います。」


「ま、まじか。」


「あ、でも今後あなたと会うときはいつもこの姿になりますので、そこは余り気にしなくても大丈夫です。」


 何か複雑だな。ま、超かわいいから良いけど……。てことは、『裕福なSランクの家庭に生まれ変わる』か『異世界でSクラスの勇者として生まれ変わる』かを選ばないといけないってことか。


「私が口を挟むのは本当は良くないのですが、裕福なSランクの家庭に生ま……」


「当然! 異世界でSクラスの勇者だな!!」


 女神が何かしゃべっていたようだが、俺は気にせずそう力強く宣言した。


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