第25話 Sクラスの真実
一部性的な描写があります(11/15一部描写を変更しました)。ダメな人はスルーしてください。
「まだまだ聞きたいことがあるんだが……。」
「それはいいけど、あなたは?」
「は?」
「は? じゃなくて、あなたの名前は? 私もしたんだから、あなたも自己紹介くらいしなさいよ。」
「あぁ、そうだな。俺は英雄、但野 英雄だ。」
「ふ〜ん。ヒデオか。どんな字?」
「え?」
「漢字。ヒデオの」
「あぁ、そっか。当たり前のことだけど異世界でそれ聞かれるの初めてだからさ。
英雄。英雄と書いてヒデオ」
「へぇ〜。ただの英雄かぁ。
いいじゃん。あなたにピッタリだわ。
じゃあヒデオって呼ぶわね。いいでしょ?」
「あぁ、向こうでもそう呼ばれてたから、それでいい。で? リナはどうしてこっちに来たんだ?。」
「わたし? よくわかんないなぁ。ある日キャンプに行っててさ、そしたら森の中で迷っちゃって。
1人でウロウロ彷徨ってたらなんか穴に落ちたんだよね。で、気がついたらこっちにいたってわけ。
マジ焦っちゃったよ。」
「それはいつのことだ?」
「かれこれもう5年になるかな。」
「そっか。……ところでリナは今いくつだ?」
「なによ。レディーに年齢を聞くなんて野暮なことするんじゃないわよ。」
そういって、リナは俺のほっぺたをキュッと摘まんだ。
痛くはない。むしろなんだか安心する。
「それより、もっと他に聞きたいことはないの? といっても何でも答えられるわけじゃ無いと思うけど。」
「そうだな。……あ! そうだ。
俺さ、こっちに来る前に女神にSクラスの勇者って言われてきたんだけどさ、ふたを開けてみたらEランクだったんだよ。それってどういうことか分かるか?」
「ふ〜ん。Eランクなんだ。ヒデオはいつこっちに来たの?」
「まだ、こっちに来て2日目だが?」
「え〜!マジ?! ほやほやじゃない。
それで、明日は魔族と戦うの? それはご愁傷様。」
「で、どうなんだよ。」
「そうね。まず、召喚勇者はFランクでこっちに来るのが普通だわね。
だから、Eランクで来たあなたは、ちょっと優遇されてると思うわ。にしてもSランクで来る事なんて絶対無いはずよ。知ってるかどうかわかんないけど、この世界では昔、召喚勇者がやらかしちゃってね。」
「あぁ、それは俺も聞いた。そうか、Eランクでも優遇されてるのか。じゃぁ、Sクラスってのはなんなんだ?」
「あぁ、それ? それなら分かるわよ。」
「わかるのか!!!」
「ええ。簡単よ。わたしもSクラスだもの。」
「え! 勇者でもないおまえがSクラス?」
「あ〜。 その言い方傷つく〜。 教えるのやめよっかな〜。」
「あ! 嘘です嘘。リナ様。どうか教えてください。」
冗談半分とは分かりつつも、俺はリナに懇願する。リナは呆れたように、溜息を吐きながらも教えてくれた。
「まぁ、いいわ。Sクラスはね。『召喚された』って意味なのよ。」
「へ?」
「だ・か・ら、転移者はだいたいSクラスなわけ。」
「意味が分からんのだが……」
「もう。 あんた頭良いのか悪いのかよく分からない男ね。
だから、SクラスはSHOUKANのSなの。わかる?」
「へ? ってことは。」
「そうね。あなたは召喚勇者だからそう言った意味では間違いなくSクラスだわね。」
「……なんだそれ……なんだ?…………そういうことだったのか……それって……詐欺じゃん……駄女神め。……なんだか急に力が抜けてきたな。」
「あなた、自分がSランクの勇者だと思ってたの? まぁ、事情知らなければ仕方がないけどさ。本当災難ね。」
「今更ながら、俺もそう思うよ。」
項垂れながらそう言う。
は〜。 と深いため息をついたリナ。
「安心しなさい。今日は私がそばにいてあげるわ。」
そういって、リナは俺に顔を近づけキスをしてきた。
不意を突かれた俺はなす術もなく、それを受け入れる形になってしまった。
しばらくリナは俺の頬や首筋にキスをした。
「どう? 少しは落ち着いた? 今晩は私が一緒に寝てあげる。」
「でも、俺はそんなつもりはないぞ。」
「分かってるわよ。でも、あなた独りでしょ?
こっちに来てまだ2日目で、しかも明日は魔族と戦うんでしょ?
勢いがあったさっきまでならいざ知らず、今はちょっと心に不安とか負担がかかってない?」
「まぁ、そう言えばそうだけど……」
「でしょ? 私もね。こっちに来たときって、誰にも心許せなかったし、安心できる場所がなかったの。だから、今のあなたの気持ちが、痛いほどよく分かるのよ。
同じ日本からの転移者だしさ。ここで、こうやって出会えたのもきっと意味があることだと思うの。
だから、何もしなくても、何も考えなくても良いから、今日は私がそばにいてあげるわ。」
そう言いながら、リナは俺を静かに、しかし、力強く抱きしめた。
リナから良い香りが漂ってくる。
香水? シャンプー? いや、女性特有の甘い香りだ。
今日、というよりついさっき初めて会った女なのに、こうやって抱きしめられていると随分と心が落ち着いていくのが分かる。同じ転移者で日本人だからだろうか。エロリ巨乳だからだろうか……。
この娘はたぶん、根は良い娘なんだろうな。
自分も大変な目に遭ってきたのに、俺に優しくしてくれる。
おれの『危機察知』も反応しないし、信用しても良いかもしれない。
そう考えながら、俺もリナを抱きしめ返す。
俺の頬に軽くキスをしながら
「それじゃぁ明日も早いからもう寝ましょうか?」
そう言いながら、俺から離れるとリナは服を脱ぎ出す。
「いやいやいや。だから、しないって言ったじゃん。」
「別にしなくてもいいわよ。でも、裸の方がずっと温もりが感じられるし安心できるものよ。
物は試し、ヒデオも早く服を脱ぎなさい。」
そう言いながら、リナは俺の服を脱がしにかかる。
「いや。さすがに脱がせてもらうのは恥ずかしいから……自分で脱ぐわ。」
「いいわよ。御自由に♡」
悪戯っ子の様な笑みを浮かべながらそう言うと、リナはそそくさとベッドにもぐった。
俺も、服を脱いだ後リナが待つベッドへと入る。
リナが抱きついてくる。
「どう? 温かいでしょ?」
「そうだな。」
「安心できるでしょ?」
「そうだな。」
「もう。恥ずかしがり屋さんなんだから♡」
そう言うと、リナは俺の股間のモノを手で握ってきた。
「おい。何してるんだよ。」
「何もしなくても良いわよ。握ってもらいながら寝ると安心するんだって。どう? 安心する?」
「あぁ、悔しいけどとっても落ち着くよ。」
「なにそれ。悔しがることなんてないのに。意地っ張りね。」
そう言いながら、リナが俺の上に覆い被さりながら再び俺の口を塞いでくる。今度は、イヤラしく激しく……。
リナのキスが首筋から鎖骨……とだんだん下に降りてくる。
俺は思わず、リナを抱きしめ体を入れ替えてリナの上になる。
「やん♡ やっとその気になった?」
「そうだな。」
そう言うと、俺からリナに激しくキスをした。
結局その夜。俺は魔族と一戦交える前に、リナと一戦交えてしまったのだった……。
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