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第1話 芋ようかんの予感

「おい! ヒデオ! 今日の甘味はどら屋の芋ようかんだ。」


 振り向くと、金髪に染めた髪をいじりながら近づいてくる人物がひとり。


「ゴン太先輩。どら屋は遠いっすよ。チャリで30分はかかるじゃないですか。」


 彼の名は、権田太郎。通称ゴン太、見た目に相応しい名前である。チャラ男を目指すにはちょっと無理がある純度100%の日本人顔。日本人って言うか100%縄文人だな。金髪が全く似合っていない。


「てめぇ、誰がゴン太だ。俺のことはジェームスと呼べといつも言ってるだろう!」

 そう言いながら蹴りを入れてくるが、軽やかに躱す。


「ジェームスってあのジェームス・ブラウンですか?」


「馬鹿野郎! ジェームスって言えばジェームス・ディーンだろうが!」


「あぁ、交通事故で死んじゃった人ですね。」


「馬鹿野郎! あれは相手が悪かったんだよ。ジェームスは悪くないんだよ。ジェームスは俺の神だからな。馬鹿なこと言ってたら承知しねえぞ。」


 誰が悪かろうと、死んでしまっては元も子もない。いずれにしても、純度100%の縄文人顔でジェームスはないな。まぁ、悪い人ではないのだが……ちょっと妄想癖が過ぎるところが玉に瑕だ。


「ところでゴ……ジェームス先輩。どら屋はマジ遠いっすよ。近所の駄菓子屋でいいでしょ。」


「何言ってんだよヒデオ。今、ヘブン・イレブンとどら屋のコラボで、そこのコンビニにも置いてんだよ。」


「それじゃあ近いんだから、ジェームスが買いに行けば良いじゃないっすか。」


「お? 俺にそんな口きいても良いのか?例のゲームソフト貸してやんねえぞ? ってジェームスって呼び捨てにしてんじゃねえよ。ジェームス()()だろうが!」

 そう言いながらも再び蹴りを入れてくるがまたまた軽く躱す。


「おめぇ、すばしっこさだけはいっちょ前だな。」


「こう見えても()()()()()()()ですからね。まぁ、そう言う約束だから仕方がないですね。買ってきてあげますよ。」


 そうゴン太に告げると俺は会社の向かいにあるヘブン・イレブンにどら屋とコラボした期間限定の芋ようかんを買いに走った。


 それにしてもジェームス・ディーンはないな。縄文人なのに……とか考えながら会社が入っているビルを出たところで俺は横から猛スピードで突っ込んでくる何かを感じる。瞬時に体が反応する俺。それを素早く躱しにかかる……

 が、俺は銀色に輝くそれを躱すことなく、結果、盛大に追突したのだった。


「あ、違う……」

 何処かからそんな声が聞こえた。


読んでいただきありがとうございます。

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