第13話 天の声
より内容が分かるように、タイトル変更しました。
変更後もどうぞよろしくお願いいたします。
長老の話を聞いていた時だった。
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『言語解析』を取得しました。』
どこからか女性の声がした。
俺は、どこから声がしたのか判らずキョロキョロと声の主を探したが、先程からいる者以外は誰も見当たらない。
「ヒデオ様？ どうされました？」
シルビアが訝しげに尋ねるてくる。
何か聞こえたような気がする。
そう伝えようと口を開きかけた時
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『視覚強化』を取得しました。』
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『聴覚強化』を取得しました。』
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『嗅覚強化』を取得しました。』
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『身体強化』を取得しました。』
・・・・・・
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『気配察知』を取得しました。』
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『危険察知』を取得しました。』
・・・・・・
ピロン♪
『条件を満たした為
スキル『魔力探知』を取得しました。』
・・・・・・これ、いつまで続くんだ？・・・・・・
ピロン♪
『条件を満たした為
エキストラスキル『思考加速』を取得しました。』
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
あ、止まったかな？・・・・・・
・・・・・・
ピロン♪
『条件を満たした為
ユニークスキル『限界突破』を取得しました。』
未だ続くのか！！！
あれ？ この気配。
なんだか覚えがある気がするな。
・・・・・・
ピロン♪
『獲得スキルが１０になりましたので、
女神特典で『勇者之証』を手に入れました。』
よく分からないアナウンスが矢継ぎ早に木霊する。
それにしても、
ピロン♪
ピロン♪ ピロン♪ ピロン♪ ピロン♪
ピロン♪ ピロン♪
ピロン♪ ピロン♪
ピロン♪
ピロン♪
ってうるさい！！！！！
女神特典って言ったな。
あの残念女神の仕業か?
どうやら他の人には聞こえてないみたいだ。
多分俺にだけ聞こえてるんだろう…。
それにしても条件を満たしたっていってもさ、俺何もしてないぞ？
あまりにも突然の出来事に、虚ろな面持ちで天井を見ながらしばし考えていると、
「勇者様？……ヒデオ様？」
シルビアの声が聞こえた。
意識を元に戻そうとしたその時……
「……よかった。間に合った……」
と、ボソッとした声が聞こえた。
ん？ 間に合った？
てか……残念女神！
「それ絶対忘れてたろ！！」
思わずそう叫んでいた。
……直後、突然目映い光があふれ出したかと思うと、
俺はその光に包まれた。
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