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アダムとイヴのように

作者: 武田道子



アダムとイブのように



知識と可能性

力と夢

閉ざされた楽園は

いつか窮屈になる

楽園の向こうの荒地が

魅力的に見え

人の心をざわつかせる


掟は枷になり

逃れることだけが

裏切ることだけが

嘘をつくことだけが

この単調な楽園から

逃れる鍵だと

人は安易に罠にかかる


欲望は艶やかな赤いリンゴのように

滑らかに脳を刺激する

柔らかに波うつ草原の

その向こうに広がる砂漠に

体の血は煮えたぎる

穏やかな昼の微睡みに

なぜか心は萎えていく


楽園はもはや遠い

夢か幻か

それとも手の届かないオアシスか

己が選んだ道に届く光は

夢の中の慰めと赦し

傷んだ心に汚点のように染み入る


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