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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

超短編

あの時の後悔がボクを苦しめる。

作者: ミーケん

【Twitter企画6作目】

『ねぇ、ボクのお母さんは?』

『ねぇ、ボクの弟は?』

『ねぇ、ボクのお姉ちゃんは?』

『ねぇ、ボク───』


 ボクはお父さんに叩き起こされた。もう。眠たいからもう少し寝かせてよ~。

「おい!二度寝なんてだめだ!起きろ。遅刻するぞ」

 再び布団に潜り込もうとするボクにお父さんがすこし声を荒げて言った。

 ボクは仕方なく布団から這い出る。

「ほら、早く飯食え!」

 お父さんに言われた。ボクはおとなしく食べる。そうしないと怒られちゃうから。

 今日のごはんは人参とカボチャを適当に混ぜて炒めたサラダにごはんという献立だ。ていうかこのサラダ食べれるのか?なんかすごい色してるけど……。

 ボクは目を瞑りながら食べた。

「あ、おいしい」

 思わず声が漏れた。なんでこんな見た目なのにおいしいのかほんとに不思議だったからだ。

 まぁ、つまりは見た目で不味いのを想像しながら食べたら意外とおいしかったためにその差でおいしく感じただけだった。

 だって2口目からすこしおいしくなくなったんだもん。

 ボクはそれでも頑張って食べた。ていうか流し込んだ。

 ボクはお腹の中の水分が異常なのを感じながらも5分で食べ終わり、学校へ向かった。

 お父さんはボクの背中を見ていた。


 学校の中ではボクはひとりぼっちの孤独な世界に閉じこもる。

 学校でボクに話しかける変わり者はいないし、ボクに目を向ける愚か者もいない。

 全員が全員でボクひとりをいじめているんだ。

 誰もボクの味方じゃないし、そもそも敵すらいない。

 ボクはなるべくしてこうなり、なるべくしてひとりぼっちになった。それが運命であるかの如くにそうなった。

 実際運命だったんだとボクは思ってる。

 学校でのそんな孤独地獄から開放してくれる時間が近づいてきたようだ。

 ボクは誰にもなにも言われずに注意なんて誰にもされずにチャイムのまだなっていない時間に学校を去った。


 町の交差点。そこを歩いてるとふと目に入るものがあった。

 町の真ん中の大きなテレビ。

 そこにはボクが映っていた。


『15歳の少年が教室で自殺!原因はいじめか!?』


 ニュースだ。


『いやー。とても悲惨な事件ですね。』

 どっかのボクのことなんてなんも知らない専門家がここぞとばかりに勝手な持論をボクに当てはめる。

『話を聞けば彼はクラスメイト全員から無視をされていたそうです。そんな状況でしたら彼のような思春期の──』


 ボクはもう、歩き出した。もう、あのニュースに興味が失せたからだ。

 しかし、ボクは死んでいるのだろうか。

 あのニュースが間違っている可能性は無いだろうか。

 ボクはいまでもコンビニへ行けば普通に買い物ができるし、普通にお父さんに起こされていつもの学校へ行ったりもしているのに。なぜあんなニュースが放送されることになるんだろうか。

 おかしな話だ。


 ふぅ。疲れた。もう、何時間歩いてると思ってるんだ。

 この数時間ですっかり見慣れてしまった風景をボクは死んでしまいそうな目で恨めしく睨む。特に意味はない。

 もうすでに日は落ちて、真っ暗な闇の中、街灯に照らされながらずっと同じところをぐるぐると回っている。

 ほんとに疲れた。どこかの家で休ませてもらおう。

 しかし、周りに家はただひとつしかない。

 ボクの家だ。しかし、遠い。

 ボクはずっとあれを目指して歩いてきた。

 でもいつの間にかここにいるのだ。

 車通りの多いこの交差点に。

 なぜかはわからないけどここにいる。

 ここにいるのが義務化されているかの如くここにいる。

 もう、嫌だ。帰りたい。

 そう思い、疲れきった体を無理矢理動かしてボクは家を目指しに再び歩き出した。

 

 ボクの家には3つの遺影がある。

 ひとつ目はお母さんのだ。ボクによって殺されたという。

 ふたつ目は弟のだ。母さんがボクに殺される前に殺した。

 みっつ目はお姉ちゃんのだ。あれ?これは誰が殺したんだっけ?忘れちゃった。

 3つの遺影を見てお父さんは言っていた。

「あとひとつだ」

 あの時のボクにその意味がわかっていればボクはすぐに家出をしていたかも知れない。今となってはただの後悔でしかないけど。


 やっとボクは家に着いた。

 ふぅ。今日は本当に疲れた。もう、ずっと家に引きこもっていたい。

 ボクはドアを開けて言った。

「ただいま~」

 でも、そこで待っていたのはやさしくおかえりを言うお父さんじゃなくて───。


 天井から首を吊って苦しみながら死んだ人形のなにかだった。


 後悔したんだ。

 なんであのときお父さんがお姉ちゃんを殺した犯人だって気づかなかったのか。なんでお父さんが「あとひとつ」と言ったのか。全部がわかっていればボクはこんなことにはならなかった。全部がわかっていればボクはこんな後悔をする必要はなかった。こんな後悔をしたためにボクはひとりぼっちになったんだ。


「お父さん。ごはんはまだ?」






 ───ボクの目からなにか温かいものがひとつ落ちた。



はい。ミーケんです。

この企画も5作目を越えて6作目です!

まだまだこの企画は続きます!

連載小説の方はすこし滞っているのでそのうち短編を休んで連載の最新話を投稿できればいいなと思っております!

そんな訳でこの話についてですが、

みなさんはどう受けとりますか?

これはバッドエンドでしょうか?

それともハッピーエンドでしょうか?

ボクは云わずもがなバッドエンドだと思っているのですが、、、。

まぁ、捉え方は人それぞれですよね笑

後書きは書きすぎてはダメですよね?

では!また明日会いましょう!

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