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フェブラリーオブラウンド  作者: 超人テリー
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「広がる冒険の世界」

             「広がる冒険の世界」



「カンパーイ」


 実況動画終了後、シンゴ達は「カエデ亭」で祝杯を挙げている


「いやぁ副長ありがとう、本当に楽しませてもらったよ」


 シンゴが副長に礼を言うと、


「部長、こちらこそありがとう」

 

 と副長は礼を返す、そしてシンゴはユキに話しかける


「いやぁ本当に楽しい一日だった、ユキはどうだった?」


 シンゴに感想を聞かれ、ユキは笑顔で


「はい、本当に楽しかったです、ホント熱中しちゃいましたね、

 それはそうと、先輩、今日が何の日で、なんでTRPGやることになったか憶えてますか?」

 

 と答えつつ、ユキも質問すると、シンゴが思い出す


「あ!、今日はバレンタインデーだった、すっかり忘れてたぞ」

 

 シンゴがそう言うと、ユキは笑う


「アハハ、ですよね、私もゲームに熱中してて忘れてました、

 て言うことは、 「バレンタインデーを忘れられるような、冒険を楽しむ」は達成されましたね?」

 

 ユキがそう言うと、シンゴは苦笑いして頷き、ユキも笑顔で頷くと、


 後ろからハッちゃんが絡んでくる


「ユキちゃん、飲んでないじゃないのぉ…ヒック」


 ハッちゃんはかなり酔っているようだ、それを見てユキが


「ちょっとハッちゃん大丈夫?、もぉ…また飲み過ぎてるじゃない」


 と心配して聞くと、ハッちゃんは答える


「ほんな、酔ってまへんよぉ、ほらほらこちこち」

 

 ハッちゃんの返答を聞き、ユキは困った顔をしながら、ハッちゃんについていく


 シンゴは、そんなやり取りを見ながら


「バレンタインデーをこんなに楽しんだのは、久しぶりだな」

 

 と呟くと、副長のスマホのアラームが鳴り、


 副長はスマホの画面を見て何かを思い出す、


「ああ、そうだ、あとでユキさんとハッちゃんにも説明するけど、三人ともスマホを持ってるか?」


 とシンゴ、タフ、ミノに副長が質問すると、三人はスマホを取り出し


「ああ持ってるけど、なんだ?」

 

 シンゴがそう答えると、副長は三人に、あるアプリを入れるように説明する


「この「TRPG協会」の公式サイトにある、キャラクター管理アプリ「CMSキャラクター・マネジメント・システム」を入れて見てくれ」


 と副長が説明すると、三人は「CMS」というアプリを入れる、


 すると認証パスワード画面がでる


「認証パスワードってのが、出たんだけど…」


 ミノが聞くと、副長が紙を取り出し


「えーと三人のパスワードはこれだ、これを打ち込んでくれ」


 副長はパスワードを見せると、三人はそれを打ち込む、すると、各自のキャラクター情報が表示され、


 さらに、ページを切り替えると、円卓の間にあったPC画面よりは小さいが、キャラクターを管理する画面が表示される。


「副長、これは…?」


 タフは驚き副長を見ると、副長は説明をする


「それは、プレイした記録を「TRPG協会」に送り、そのプレイ内容に不正が無いと認められれば、

「TRPG協会」内のサーバーに、正確なキャラクター情報として登録され、

そのアプリ経由で、どこでも、自分のキャラクターのレベル・職業・アイテム等を継続して使用できるんだ」


 副長の説明を聞いて、シンゴが続ける


「つまり、自分のキャラクターが、この「CMS」に登録されてるってことは、プレイ内容が認められて、今後も継続して育てれるって事?」


 シンゴがそう質問すると、


 副長は頭を掻いて、自分のスマホを見せる、


 スマホの画面には「CMS」に登録された、副長のサモナーの情報が表示されている


「まぁそう言うことだね、数年前に「CMS」のサービスが始まった時に、私も「獅子の泉」のプレイ記録を送っておいたんだけど、

 今回救出してもらったことで、「CMS」に登録されたみたいだ、ほんとに消さなくてよかったよ、ありがとう」


 副長はそう言って再び礼を言い、三人は照れて頭を掻くと、


 副長が確認する

 

「で、どうする?」


 と副長に質問され、シンゴは副長を見て


「どうするって?」

 

 シンゴがそう聞き返すと、副長の代わりにミノが答える


「どうするも何も、次のTRPGの冒険をどうするかってことじゃないか?、俺は当然参加するよ、こうやって登録されたんだし、もらった弓を試してみたいしね」

 

 ミノが笑顔で言うと、タフは嫌そうな顔をする


「俺はどうしようかな…、「ひょっとこ面」つけて戦うことになるんだよな」


 副長はそれを聞いて、気の毒そうにタフに言う


「タフ…、無理にとは言わんぞ?」


 それを聞いて、タフは苦笑いする


「いや、冗談だよ副長、俺も参加するさ」


 タフはそう言って、副長に笑いかける、


 シンゴは、ユキ・ハッちゃん・ミヨシ・フクヤマが、楽しそうに話しているのを一時見つめ、


「ああ、日程はあとで相談するとして、当然やるさ」

 

 シンゴはそう答えて、副長を見る、


 副長は頷き、ポケットから紙を3枚取り出し、机に並べる、


 それは2月13日の最後に、2月14日の冒険ステージを決める為に引いた紙だ、


 副長は説明する、


「昨日引いた「地下大空洞」の紙以外に、一枚新たなステージを足した三枚から、次に冒険する場所を決めよう、部長引いてくれ」


 それを聞いて、全員がシンゴの周りに集まってくる。


「よし引くぞ」


 シンゴは一度全員の顔を見回した後、左の一枚を引いた。


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