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害となる花を摘む

「あぁ?処刑だぁ?されるのはお前達の方だろ!」

『その目でしっかりと確かめな』

仮面さえあれば、この程度の人間には負けない。

この程度の……クズには!

「焼け死ね!全員一緒になぁ!」

クルーの周りに炎の渦が出来る。

そしてそれは家に伝わっていく。

「ハハハハハッ!油は撒いてあるんだよ!こんな時のためにもな!すぐにあの世へ……なんだ?」

クルーは目を疑った。

4人の周りだけが燃えない。

床すら燃えないのだ。

「何故だ!一体何を!?」

『ゴチャゴチャうるせぇ奴だな。あの世への扉が見えてるのはお前だよ』

僕がキチンとあの世へ送ってやる。

惨たらしい殺し方でな!

『お前の夢物語もここで終わりだ』

瞬時にクルーの目の前の空中へ。

熱い。

しかし、炎に体が包まれなければコチラが優勢であろう。

わざと左腕のみを狙い、強い蹴りをいれる。

強いと言っても常人の強いではない。

そして、プロの格闘家の強いでもない。

もっと、強く。

腕の内部が全て破壊される様な痛みをコイツに。

メキメキと音を立て、折れ曲がる左腕。

「ひっ、ぎゃあぁぁぁぁ!いてぇ!いてぇよぉ!お前ッ!」

睨もうがなんだろうがコイツの死は決まっている。

さぁ、続きを。

「鞘はん!もう家がもたんで!」

タルトさんが樹木で必死に落ちてきた屋根を止めていた。

屋根から守っていた。

諸刃さんとユウカさんを。

『もう少しゆっくりと殺すつもりだったが、お前……自分の首を締めたんだぜ』

「っ……はぁ、何をっ!」

手を横に振る。

すると空気の壁がクルーを覆った。

「なんだこれは!出せ!あ、熱い!頼む、ここから出してくれ!ユウカ!」

ユウカさんは体ごと逆方向へ向けた。

『嫌われたな、最後の最後まで無様な奴だ』

「ユウカ!俺を見捨てないでくれ!ユウカ!熱い!嫌だ!死にたくない!あぁっ……あぁぁぁぁぁぁ!」

クルーは叫びながら燃えた。

燃え尽きた。

黒い人型の灰が残った。

ここから出なければ。

『出ろ、小娘共。熱さは変えてあるから通れるはずだ』

ピエロもなんだかんだで優しいのかもしれない。

熱さの調節は僕が頼んだことではないから。

いや、自分のためかもしれないな。

勢い良く外へ走った。

全員が無事。

クズのみが死亡した。

これでこの件も幕を閉じた。

そう思った僕。

でも、世界はそんなに都合良く回ってはくれない。

「これは何事ですかな?」

後ろから声をかけられる。

振り向くとそこには……黒いマントの青年がいた。

黒いマント、まさか……遣神?

「これは、失礼致した。私はオルレイトという者だ。クルー殿に頼まれて来たのだが、早く着いてしまってね」

クルーに頼まれた。

早く着いた。

これは多分確定だろう。

『お前、遣神か?』

「おぉ、よくご存知で。……その仮面……認識はないと思うのだが?」

当たり前だ。

認識があったのなら彼はとっくに死んでいる。

『この〝鞘〟は遣神が大ッ嫌いでな。クルーも殺した』

なっ!?

全部僕に押し付ける気か!

まぁ、意図としてやったことだからそうなるのかもしれないが。

「ほぅ、それでは仇を討つべきかな?」

『好きなようにするといい。死にたいのなら仇討ちを考えてもいいだろうな』

「勝ち気だな。しかし、そうも言っていられなくしよう!」

オルレイトと名乗る男性の周りに冷気が集まり始めた。

「さぁ!仇討パーティーちの始まりだ!」

その一言で地面が凍った。

なかなか手強そうだ。

だからこそ心が躍る!

いざ勝負!!

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