3/4
温かい声
ぽんっ
頭に何か温かいものがあたった。
な、に? 誰かの、手?
「何泣いてんだ?」
「そんなところで泣いてないで、突っ走るか、立ち止まって考えるかしたらどうだ?」
声が上から降ってきた。
「だって、踏み外したら?置いていかれたら?」
泣きながら答えると、
「大丈夫。踏み外しそうになったら止めてあげるから。置いていかれそうになったら待っていてあげるから。」
「だから大丈夫。自分のペースで生きればいいよ。」
温かい声がした。
その瞬間、僕の中でぐらぐらしていた何かが落ち着いたような気がしたんだ。




