放課後の火星
初投稿です。
俺…火野火星は入部届を手に机に突っ伏していた。
この学園は部活動に力を入れており、多種多様の部活動が日々活動して居る、どの部活動もそれなりに大会での優勝、もしくは入賞をしておりかなり魅力的である。
「ハァ、部活入らないとなぁ」
しかし、あまりにあり過ぎる、運動部だけでも30はありそうである。
「何してんの?」
「ワッ?って志乃かよビビらせるなよ」
「さっきからずっと居るけど?
志乃は今二人いる中学以来の友人の一人だ、気付けば教室には他の生徒は俺と志乃を除き誰も居なかった、どうやらホームルームから上の空だった様だ、志乃は今日、日直でしばらく残っていたらしい。
「私鍵閉めないといけないから」
「ワリィ、今すぐに片付けるわ」
机に詰められた教科書とプリントをバッグに叩き込み、早々に教室を出ようとした時、入部届のプリントが落ちた
「これ、あんたの?」
志乃が拾い上げ渡してくる
「あぁ、俺のだ悪いな拾ってもらって」
「イイけど、決まって無いなら見学行けば、確か今日からでしょう?」
そう言われれば今朝担任がそんな事を言っていたなぁと思い出す
「残念ながらまだ行く部活すら決まって無いのさ」
「へェ、割と運動神経いいし、運動部はいれば?」
「ありがたい提案だがよしておくよ、今は文化部に入ることにしてる」
「もったいない、うちの文化部って何あったかな、芸術?」
「芸術、書道、模型…いろいろあるな…取り合えず見学行くよ」
志乃と別れ、文化部の部室が集中する校舎に向かった