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現代ダンジョン奮闘記  作者: だっち
第3層“起” 魔素能力者

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33/35

第31話 初めての夜襲

是非、ブックマークか評価を。

私にガソリンをください!!

* * *

前話では一見の登場人物に名前つけてもなと思って

筋肉男、といった感じで表現していましたが、ちょっとやりにくかったので名前つけました。


第1パーティー

真壁 = 騒がしい男で剣

夏目 = 女性で弓

中川 = 解説好きな槍


第2パーティー

宮本 = 第2PTのリーダーで剣

黒田 = 筋肉男で斧

荒木 = 筋肉男でハンマー

* * *


焚き火の炎が揺れ、岩壁に仲間たちの影が揺れた。

「見張りは3交代。最初2人、次2人、最後3人だ。

直哉は野営に慣れてないだろうから、最後に入ってくれ」

全員が短く頷く。


* * *


深夜。空気が冷え、焚き火が小さく明滅する。

俺、黒田、荒木の3人が岩壁の前で静かに立つ。


「静かだな」

「黒田、油断するなよ」

声だけで場が締まる。


眠気が滲んだ瞬間、地面を蹴る軽い音が遠くで跳ねた。


タッ、タッ、タッ――。


「……来る」

咆哮が闇を切り裂く。


「ゴブリンライダー!」


影が獣とともに飛び出した。


「黒田、起こしてこい!」

「任せろ!」


俺と荒木だけが前に残る。


(二人で時間稼ぎってマジ!?)


「ガーディアン!」


防御壁(エア・ガーディアン)が膨らむ。

獣が激突し、鈍い衝撃が響いた。


「右!」


2体目が闇から飛び出した。

急いで2枚目の壁を展開し、衝撃が足元を揺らす。


(維持10秒。ギリギリだ)


「俺がいく」


荒木が踏み込み、ハンマーを振り抜く。

重い一撃が獣の顎を砕いた。


(パワー桁違い……!)


「直哉、下がれ!」

宮本の声。

全員が駆けてきた。


「煙幕!」

中川が叫び、俺は煙幕弾(スモーク・カプセル)を投げる。

白煙が広がり、後衛の射撃が一斉に走った。


矢、剣、槍、斧、ハンマー――

一瞬でゴブリンライダーたちが沈んでいく。


静寂が戻った。


「まずまずだな」

真壁が剣を収め、宮本が「防御壁、良かったぜ」と短く評価。

夏目は親指を立てた。


* * *


朝。準備を整え、俺たちは岩壁地区の奥へ向かう。

空気が冷え、何度か戦闘が挟まる。


「ホブゴブリンが多いな」

「結構奥まできたからな」


俺は防御壁(エア・ガーディアン)で突進を止め、

無限拘束ジャック・イン・ザ・トラップメントで捕縛する。

仲間が次々と仕留めていく。


(この臨時PT、めちゃ動けるな)


洞窟の入口に着く。


「この先に鉱床がある。純度は高いはずだ」

宮本が振り返り、簡潔に言う。


「鉱床……?」

「大量の魔石が眠ってる場所だ」

中川が補足し、

「代わりに縄張りモンスターも多いから、戦闘もそれなりってね」

真壁は笑って剣を担ぐ。


* * *


洞窟に入る。湿気が濃く、音が響く。


「視界悪いな」

宮本が前を見据える。


「ライト使う?」

夏目がスマホを出すが、中川が首を振る。


「敵に位置を晒すだけだ。暗視で行く」


「俺、そんなスキル……」

言いかけた俺に宮本が魔石を見せた。


「額に当てて願え。『暗闇でも見える』ってな」


実演してみせると、微かな光が瞳に宿った。

「こうだ」


俺も魔石を額に当てる。

(見える……見える……)

視界がじわりと明るくなる。


「できた!」


「ただし八等級だから、効果は2時間程度だな」

宮本が続ける。


「短いんすね」

「切れる前に付与しろよ。

戦闘中に切れたら最悪だぞ」


* * *


奥へ踏み込んだ瞬間――


「……来る」


闇の奥から複数の影。


「ゴブリン群!」

真壁が剣を抜き、前衛が構える。


俺は閃光弾(フラッシュ・ピン)を投げた。


――バンッ!


白光が炸裂し、ゴブリンが叫ぶ。


「今だ!」


真壁の剣が、黒田の斧が、荒木のハンマーが、

中川の槍が、夏目の矢が――

一斉に敵を薙ぎ倒す。


(動き速すぎ! でも負けてられない!)


俺もゴブリンの膝を砕き、頭部を叩き割る。


奥ではマジシャンが詠唱していたが、

夏目の矢が額を射抜いた。


「ナイス」

中川が笑う。


* * *


「でかいぞ!」


ホブゴブリンが岩陰から現れた。


「ガーディアン!」


突進を防御壁(エア・ガーディアン)で受け止める。


「維持10秒!」

俺の声に宮本が即座に指示を出す。


「前衛、押し込め!」


3人が同時に踏み込み、

斧、剣、ハンマーが肉を裂く。


「インパクト!」

(『了解しました。変幻武器タクティカル・フォージモーニングスターモード展開』)


俺は渾身の一撃を振り抜いた。

――ズガンッ。


体勢を崩したホブゴブリンの首を、剛の斧が落とす。


「ナイスアシスト!」

宮本が親指を立てた。


(よし、今回はちゃんと活躍できた)


* * *


さらに奥。

空気が冷える。

岩壁の隙間から青白い光が漏れていた。


「……見えたな」

鉱床。

星空のように輝く魔石が岩壁一面に埋まっていた。


「うわ……」

「今回のは結構な規模だな」

中川が静かに言う。


夏目が写真を撮り、荒木はひとつの魔石を手に取り、じっと見つめた。


「よし、回収しよう!」

宮本の合図で全員が動く。


俺もバックパックに魔石を詰めた。


「高純度は売らないんだよね?」

「あぁ、高純度は武器強化に使ったほうがいい。

売るのは下級品だけだ」

中川が淡々と答える。


* * *


魔石を回収していくと、光は徐々に消えていく。


「撤収だ。出口まで気を抜くな」


真壁が剣を担ぎ、黒田が「飯食って寝たい!」と笑う。

外気が肌を撫でた瞬間、胸が熱くなる。


(『心拍数上昇しています。興奮度高め』)

(俺も砦イベントの準備しないとな)

(『そうですね、今日の立ちまわりなども振り返りましょう』)

(おう、駄目出し頼む!)


――砦攻略まで、あと少し。

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