表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/70

17.人の恋路

外国人の男達2人は、土下座した。「ごめんなさい。目立ってNew tubeにあげようと思っただけです。

「実弾でなければね。」と、白鳥巡査は男達に言って、「後はお願いします。警視。」とチエに言って出て行った。


 ========== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 戸部(神代)チエ・・・京都府警警視。東山署勤務だが、京都市各所に出没する。戸部は亡き母の旧姓、詰まり、通称。

 神代宗佑警視正・・・京都府警東山署署長。チエの父。

 船越栄二・・・東山署副署長。チエを「お嬢」と呼んでいる。

 茂原太助・・・東山署生活安全課警部補。チエを「お嬢」と呼んだり、「小町」と呼んだりしている。

 白鳥純一郎・・・チエの許嫁。京都府警勤務の巡査。実は、大前田警視正の息子。母の旧姓を名乗っている。


 =====================================


 ※『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』とは、慣用句の一つ。出典は不明とされているが、都都逸から来たという説がある。


 午後1時。下京区。梅小路公園内、京都水族館

 チエは、普段着で、許嫁の白鳥とデートしていた。

 オオサンショウウオのリアルな生態を知れる大型展示コーナーを見た後、「クラゲワンダー」と呼ばれる、5000匹のクラゲが展示してある所まで来た。

 チエは、うんざりしてしまった。チエの行くところ行くところ、事件が待っている。

 ここでも、不良外国人が2人いた。機関銃を持っている。

 今回は、何かをぶちまけて汚すのではなく、壊す気だ。

 夏休みで、子供や親子連れが多い。

 皆、恐怖で顔がひきつり、隅の方に固まっていた。

 “What are you doing here!!”

 白鳥が、綺麗な発音で尋ねた。

「Jellyfish are pests(クラゲは害獣だ)」と、男の1人は言った。

「“I can see it, Jelly Men.”(お前らはゼリーマンだ)」と、チエは言った。

 機関銃にかかった指が動くより、チエの『延髄切り』の方が早かった。

「良かった。今日は、ズボンで。」と、チエは平然と言った。

 クラゲワンダーを見に来た客が一斉に拍手した。

 午後2時。東山区。東山署。取り調べ室。

 “Have you arranged for an interpreter?

 チエと白鳥が入室した。「呼んだ?」

 外国人の男達2人は、土下座した。「ごめんなさい。目立ってNew tubeにあげようと思っただけです。

「実弾でなければね。」と、白鳥巡査は男達に言って、「後はお願いします。警視。」とチエに言って出て行った。

「バラさん。わしらも邪魔かな?」「そうですね、副署長。おじょ・・・警視殿に任せますか。『ひとの恋路を邪魔するやつは』」と茂原が言うと。「馬に蹴られて死んでまえ、てか。」と船越が応え、出て行った。

 半時間。取り調べ室の外に悲鳴が聞こえた。

 自販機の所で、船越と茂原が立ち話をしていた。

「ごきぶりみたいに増えたなあ、不良外国人。」「SNSで『悪い見本』見て、自分も何か出来る、って勘違いするそうですよ、副署長。」「困った世の中やなあ。」「全く。」

 女性警察官の1人が、茂原に、そっと『大人用おむつ』を渡した。

 午後7時。神代家。

 食事を終えた神代に、チエは言った。

「今日は『桃太郎』がええわ。」

 神代は、今でもチエが寝るまで童話を読み聞かせしていた。

 白鳥は、読み聞かせ出来るかな?と神代は、ふと心配になった。

 ―完―



半時間。取り調べ室の外に悲鳴が聞こえた。

自販機の所で、船越と茂原が立ち話をしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ