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第2ラウンドは俺の負けだと思っている。まさか弟を用意してきているとは思うまい。第3ラウンドは来週へ持ち越し。家庭教師を通じて情報を得ることで俺の勝ちを拾わないといけなくなった。最低でも引き分け。でないと、俺は菜花さんと三ノ宮家の謎への手がかりを失ってしまうだろう。京太郎くんについての情報をたつ兄へ伝達したいがする手段がない。これに関してはこっちで調査する他ない。俺とたつ兄。表と裏から同時に三ノ宮家へ攻撃をしてなんとかボロを出させたいところだ。
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夏休み前ということもあって、専門学校は課題が大量に出始める。期限は夏休み明け。しかし、大学と違って夏休みは1ヶ月しかない。夏休み前から取り組んでおかないと夏休みが休みでなくなる。あまり、コツコツと課題を消化することは自分の流儀に反することはわかっていないがらも、夏休みにやりたいことを考えたら今から取り組まないわけにはいかない状況に琴葉はモヤモヤしながらも好きなことのためだと割り切って課題に取り組んでいた。特に難しい課題は、自分の将来についての絵だ。どんな画法でもいいが、何かしら自分の将来を表現しろというものである。琴葉にとって将来なんかひとつに決まっていた。去年までは。たつ兄と結婚して幸せな家庭を持つ。それが難しいことは理解しつつそれを夢みていた。しかし、たつ兄とは卒業式以降連絡が取れなくなり、次第に存在は記憶の中だけのものになっていた。自分で死を選ぶような人では無い。きっとたつ兄は自分の使命を全うする為に私や、りんくんとの関係を絶っている。そうだと信じて絵を描く。今はあまり得意では無いが、一人暮らしをして修行している料理。それを立派にこなす自分と美味しく食べるたつ兄。これが将来の夢だ。何気ない。普通の家庭。子供はいなくたっていい。たつ兄と。時折、りんくんが遊びに来てくれればいいんだ。
お客さんの引き継ぎで忙しくなるのでちょっと暫くお休みもらいます。ゴールデンウィーク明けくらいから再開できると信じてます。




