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sinθが分からない  作者: y42ks
sinθ編
60/86

sinθ≒0.857

―――送辞―――


まだ厳しい寒さが残りつつも通学路の桜のつぼみが開き出し、春の訪れを感じられる季節となりました。 本日、この陸奥第三高校を卒業される3年生の皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生代表として一言、お祝いと感謝の言葉を述べさせていただきます。 3年前の4月、先輩方はこれから始まる高校生活への期待に胸を膨らませ、この陸奥第三高校に入学したことでしょう。 この学校で出会ったかけがえのない友人や先生との別れを惜しむと同時に、新生活への期待が入り交じり、皆様の胸はいっぱいになっていると思います。 ここで過ごした3年間は皆様にとってどのように感じたでしょうか。昨日の事のようにあっという間だったと感じている方も多いのではないでしょうか。 思い返せば二年前、私も高校生活への期待を胸にこの高校に入学しました。県内でも優秀である進学実績の我が校。それだけではなく、運動部の成績の良さはまさに文武両道を体現している我が校での活躍を期待して入学したことを今でも思い出せます。さらに、我が校では学生イベントが活発に行われていましたね。6月に開催された前期体育祭では、答辞も務めます全生徒会長、二階堂龍騎先輩が全種目で優勝するなど、素晴らしい活躍を見せてくれました。もちろん他の先輩方の勇姿も見ることが出来ました。個人的にですが、私もサッカーで二階堂先輩に挑み、自分の限界に挑戦することが出来ました。結果は負けてしまいましたが、自分の成長に繋がるイベントになったと感じています。9月の文化祭では、3年生の先輩たちの出店に適う気がしませんでした。クオリティから接客、管理までお手本とさせていただくものが多く、私達も来年度は後輩たちのお手本になることを約束したいと思います。たくさんの思い出があり、全てを語るには時間が少し足りないようです。 こうして振り返ってみると、先輩方と過ごしたこの2年間は光のようにはやく、輝かしいものでした。 明日からは私たち在校生が先輩方に変わり最高学年としてこの陸奥第三高校の伝統を引き継いで参ります。 私たち在校生は新たな世界へ旅立つ卒業生の皆様の未来が明るく、夢を実現できることを心より願っております。 この先の人生、夢を実現化させるにあたって大きな壁を幾度となく乗り越えなければならない時もあるかと思います。 「生きるうえで最も偉大な栄光は決して転ばないことにあるのでは無い。転ぶたびに起き上がり続けることにある。」 これは南アフリカ初の黒人大統領であるネルソン・マンデラの言葉です。 これから夢を追いかけていく中で、どんなに大きな壁にぶつかっても失敗を恐れず挑戦し、挫けそうになった時はこの陸奥第三高校の事を思い出して欲しいです。皆さんには3年間共に笑い合い、共に苦しみを乗り越えた仲間や、いつも傍で支えてくださった先生方、応援している私たち在校生がいます。 それらを胸にどんなときも挫けずに歩み続けてください。 名残りはつきませんが、いよいよお別れの時間がやって参りました。 最後になりましたが卒業生の皆様のより一層のご活躍をお祈り申し上げ、送辞と致します。


陸奥第三高校第二学年 梔子凛太郎

送辞とか答辞って堅苦しくて、なんか嫌だよね。


というわけで明日楽しみに。

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