sinθ≒0.839
あと5話くらいでsign章終わりかなーと思って土曜日更新しませんでした!
勝手に申し訳ねぇ
雲ひとつ無い空。先週の寒さとは裏腹に春を感じさせる風が吹く。この暖かさも今日までらしく、明日からはまた2月らしい寒い日々が再開するらしい。
たつ兄から無言で課せられた使命。琴葉が作ったバレンタインのティラミスの味は、もちろん他言していない。たつ兄に向け作り、たつ兄が美味しいと言った。この話はこれで終わりである。
なぜこんなことを思い出しているかと言うと、現在喫茶店にて作戦会議とやらが開かれ連れてこられたからである。
「やっぱり手紙書いた方いいよね…。というわけで、添削お願いします!!」
たつ兄への告白のための作戦会議らしい。
「琴葉。俺は今生徒会長をやっている。つまり、卒業式で送辞という大役を担っている。」
うんうん。と話を聞く琴葉。偉い。ちゃんと人の話を聞けるように…痛い!人の話は聞くべきだが心は読むな。
「つまり?」
「つまりだな。こんなことに構っている暇はない!!」
がびーん。という効果音が聞こえてくる。どの道、関係ない人に添削されたラブレターを読んで誰が心を動かすというのだ。めんどくさい:自分で書くことに意味がある。が、9:1位だが、いい言い訳があったのでちゃんと自分で書かせる。
「文字の間違いくらいは見てやるから、ちゃんと自分でかけ。」
まだ手紙で収まったからよかった。作戦会議の初っ端は、パワーポイントでどれくらい好きかを発表しようとしてたからな。逆にたつ兄には刺さりそうだけど…。
「というわけで、おれは送辞の原稿を書くのでしばらく話しかけないように。」
琴葉はとりあえず便箋を買いに行くらしい。
ちなみに、たつ兄は卒業前ということで毎日呼び出され、毎日告白されているらしい。週8位で。土日に告白する人はいないことを考えると、平均1日1.6人。たまに1日3人いるらしい。たつ兄は面倒くさがりなので、3人まとめて告白させて3人まとめて断っているらしいが。1回その場面にあったことがある。もちろん女の子を傷つけるようなことはしない。最もらしいことで断りを入れ、俺がいることに気づくとものっすごいドヤ顔をされた。さすがに、ムカついたけど卒業する先輩という立場を敬って何も言わずにその場を離れた。いつか絶対見返してやる。
送辞の原稿を作るとつくづく思う。あの人と過ごす学校生活も、もう後少しなんだと。




