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「どうも。生徒会長です。体育祭の時はとてもお世話になりました。今回は別に、俺が争うとかいう訳でもないので、静かに挨拶を。するかボケぇぇぇい!!!!お前ら!!!心の準備は出来てるかァァァァ!!夏休みから準備してきたやつがいるのも分かってる。ここ直近でめちゃくちゃ頑張ってたやつも知ってる!!!全店舗回るから俺を盛大に歓迎しろ!!楽しみにしてる!!!!」
夏休みの事件から時は経ち、琴葉監修の看板も無事に完成した。文化祭一日目の朝。つまり今日の朝なんだが、なぜだか俺たちの高校の校門に行列ができているらしい。他校の女子や、近所のマダムたちがそれを多く占めているらしいのだが、まぁきっと大作の看板が目当てなのだろう。あんなにでかいたつ兄の看板(あくまでたつ兄ではないと言ってはいる。)は今年限りであろうという事で、ファン達が集まったらしい。たつ兄恐ろしい…。もちろん。行列の整理はかんたか先生がやっていますと。あの人も大変そうだな…。さっきの挨拶は文化祭一般公開前に行う全校集会での生徒会長挨拶である。あの人生徒会長という立場を利用して、この文化祭を全力で楽しむらしい。全校集会という名の開幕式も終わり、生徒たちは三々五々自分の持ち場へと散っていった。俺のクラスは揚げたこ焼き?を作るらしいが、生徒会メンバーはほかの業務で忙しいので、クラスの出し物には不参加である。
生徒会メンバーは各々役割が与えられており、例えば生徒会室にて待機し、緊急の事態に対処するためのメンバーやゴミを回収しゴミ袋を新しいものに変えるメンバー等。様々な役割が与えられていて、俺はそのゴミ係に任命された。別にやりたかったわけじゃなく、
「おれとりん位だろ。この"ゴミ"のTシャツが似合うのは。」
というたつ兄からの指名である。そう。係の名前が書かれたTシャツを着ることが義務付けられているのだが、"ゴミ"のTシャツはなかなか着たいとは思えない。女子に任せないようにたつ兄の計らいだろう。まぁいい。この仕事のいい所は、校内を見回りながらゴミを回収しつつ文化祭の出し物に参加出来るというところである。
つまり。
「ほぐほぐほぐ」
なんて????たつ兄の手にはたこ焼きやら、焼きそばやらあまりに沢山の食材が乗っている。飯を食いながら喋るな。たつ兄は今食べているものを飲み込み。
「すまん。すまん。これ生徒会室に持ってくから、見回りヨロシク!」
と、たつ兄は歩いていってしまった。まぁ生徒会室待機班はあまり文化祭を見て回れないから優しいのは優しいんだけど…。見た目があまりにも間抜けでなぁ。
まぁいいか。とりあえず。食品関係の出店を回りつつ自分のクラスにも顔を出しておこうか。
まぁ、体調が良くなっては来たので僕頑張ります!




